ハンガリー① | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

今日からハンガリーです。ハンガリーといえば、トカイワイン。でも、それだけじゃなかったってお話です音譜





このハンガリーという国、昔から現在までずっと素晴らしいワインを造り続けていたのか・・・というとそうではなく、共産主義が崩壊して、海外から投資やワイン醸造のコンサルタントを受け入れたことにより、ここ20年くらいでワインの品質が急速に改善した国でもあるのですビックリマーク





20世紀は、国際的品種のブドウの栽培地が増え、その多くは西洋諸国に販売される低価格帯ワインでし

たが、近年は地元のブドウ品種を使ってハンガリーワインと他国のワインとの差別化をはかっています。





ハンガリーの気候は、オーストリア同様、大陸性気候。短く厳しい冬のあとに、長く温暖な夏が訪れ、秋の成熟期がやってきます。最上級のブドウ栽培地は南向きで、気候上の特性を最大限に活用できる傾斜地あることが多く、いくつかの畑は早朝湿度が十分高く、貴腐を発生させます。





ハンガリーのブドウ品種といえば、フルミント。凝縮感があって酸味が強いこのワインは、辛口も造られるし、甘口のトカイの主要品種としてよく知られています。





ハンガリーでもう一つ覚えておきたいブドウ品種が、ハールシュレヴェリュ。こちらも、晩熟で貴腐の影響を受けやすいためトカイに使用されます。





黒ブドウ品種は、ケークフランコシュ(=ブラウフレンキッシュ)とカダルカ。





この二つの品種は、エグリ・ピカヴェールの主原料でしたが、現在はカダルカがほとんどカベルネ・ソーヴィニヨンにとって代わられてしまっていますおうし座





そして、オーストリアに隣接するということで、オーストリアでよく栽培されていたツヴァイゲルトが、このハンガリーでも広く栽培されています。





国際的品種を見てみると・・・ハンガリーで人気なのがピノ・グリ。軽くてあっさりした味わいのイタリアンスタイルのピノ・グリが輸出されています。





主に南部で栽培されているのが、カベルネ・フラン。複雑な味わいの持つ、フルボディの赤ワインが造られています。




もちろん、よくあるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランといったブドウ品種も栽培されていますよ~流れ星