ブドウ産地を細かく見てみましょう。
コキンボ地方、ここらへんは、テーブルワインやブランデーのピスコの産地として有名。でもそれだけにとどまらないコキンボ。エルキ・ヴァレー、リマリ・ヴァレー、チョアパ・ヴァレーは1990年代後半まで開墾されていなかったのですが、今ではここで造られるワインがチリの高級ワイン分野に大きなインパクトを与えているのです
コキンボ、注目しないわけにはいかないですな。
ちなみに、エルキのソーヴィニヨン・ブラン、シラーは既に高評価を得ていて、リマリもチリで最高のシャルドネを生産しています。
ここの気候は素晴らしい日あたり、そして、海風や山の空気による冷却効果を受けているのですが・・・水不足が問題です。もちろん、灌漑はしていますが・・・年間80mmって、、、どんだけ雨降らないんでしょうね。
水が手に入らないということは、そのワインの価格は水の利権をもったものに委ねられているということで、価格が高そうです。
さて、アコンカグア地方。ラムの中のアコンカグアは、イモトアヤコが登ってた、あの映像ですね~。忘れられん。ってそれは山なんだが、ブドウが栽培されているところは、急斜面に囲まれた狭い渓谷で、海と山脈の冷却効果を得ることができるため、非常に涼しいイメージがあるのですが・・・・それを覆るような一文が・・・。
アコンカグア・ヴァレーはチリの中で最も暖かい生育条件を備えている、ですってーーアコンカグア地方は、アコンカグア・ヴァレー、カサブランカ・ヴァレー、サン・アントニオ・ヴァレーとありますが、アコンカグア・ヴァレーはカサブランカやサン・アントニオと様子が違うということです。
ブドウ品種では、カベルネ・ソーヴィニヨンが圧倒的に栽培されていたようで、今では、シラーやカルメネールも栽培されています。
そしてここで造られる赤ワインは、伝統的に豊潤で、熟した果実風味を呈し、アルコール度もタンニンも強い・・・
しかし、近年市場で求められている赤ワインは、エレガント系なので、造り手たちも、アルコール度を抑え、更に爽やかで複雑なワインを追求しているんだとか。
それは、ラムにとっても非常にウェルカムなことなんだが。
カサブランカ・ヴァレーやサン・アントニオ・ヴァレーは、アコンカグア・ヴァレーの赤ワイン系と全く逆のソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなど白ワインの生産が盛ん。
沿岸部の山脈や太平洋に挟まれた場所にあるため、朝方の霧や午後に海から吹く風のおかげでブドウ畑は非常にすずしーーーんだとか。
ソーヴィニヨン・ブラン好きの人は、サン・アントニオの特に冷涼なレイダ区域のものが評価が高いみたいなので、是非チェックしてみてくださいね~。
そして、カサブランカ・ヴァレーのシラーは最も成功しているみたいだから、試験にでる、でないにかかわらず、こちらも要チェックだわぁ~。