オーストラリア① | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

そして、フランスが続くと思いきや・・・なぜかオーストラリアが乱入しますウサギ来週の週末にWSETで残りのフランスを復習すると思うので、まとめはもうちょっと先になります。すみません。



そこで、勝手にオーストラリア。前にも投稿したことありましたね。



オーストラリアもほんとに覚えることが多いです。ラム、ここ数日ずっと色んなワインショップでオーストラリアのワインを探しているのですが・・・・結構少ないということに気付きましたね~。おいてあるところもあるけれど、あれ、シラーズがあまりないビックリマークという事実。さらに、ローヌのシラーはどーなのかというと・・・これまた探すのに苦労する・・・。




シラーって品種は、今の時期、はっきりいって重いので棚からはずされているのかもしれないけれど、そうはいってもボルドーブレンドは健在。ということで、はっきりとした市場のニーズを感じた瞬間でした・・・あせる




なんだ、なんだ、オーストラリアといえばシラーズなんじゃないのーーーはてなマークって思いつつ教科書を繰っていると『オーストラリアの古典ともいうべき品種で、この品種は長年にわたり時代遅れの品種として供給過多であった・・・』なんて書かれているではないですか!!




そして、驚愕の事実が更に。それは、シラーズの古木というものが、1980年代に多く除去されてしまっていたのです叫び古木といえば、収量は少なくなるけれど、いいブドウをつけるというので重宝されるのに、1980年代のブドウ除去政策を恨む以外ないですね。




この政策がどのくらい強制力のあったものかはさておき、除去されずに残った古木で造られたシラーズは非常に貴重ということです。




オーストラリア全土で造られるシラーズですが、ワインショップでよくみかけたのがサウス・オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーのもの。



ニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・ヴァレーも有名です。



この二つの地域は暑い地域なのですが、こういった場所で造られたシラーズは、熟成するとなめし革やカラメル、土香を持つスパイシーなスタイルのワインとなります。



より引き締まった、胡椒風味のあるスタイルのワインは、マーガレット・リヴァーやウェスタン・ヴィクトリア、ニュー・サウス・ウェールズ州の中央高地の涼しい場所で造られたものに多いと。




オーストラリアは広いですが、その中には色んな気候がミクロクリマがありますから、同じシラーズでも少しずつ趣が違うということですね。




そして、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズをブレンドしたものもショップで多く見かけましたよ。この場合、シラーズはメルロのような働きをします。



そもそも、カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を備えたワインを安く造ろう、それじゃあ、シラーで薄めちゃおうっていうことが始まりだったようですが、現在ではそのブレンド自体が評価されているんだとか。





時代も変わればっていいますけれどね。




オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンは、シラーズよりもしっかりしていて、酸味が強く、色調が濃い。トーストや肉を思わせるオークの風味を背景に、熟した黒い果実(カシス、ブラックチェリー)の特徴を持ちます。



特に、オーストラリアでも大陸の西側、マーガレット・リヴァーが有名ですビックリマーク