アルコール発酵の後に行われるのが、マロラクティック発酵(MLF)
乳酸菌の働きで、果汁に含まれているリンゴ酸をよりマイルドな酸である乳酸に変えるーーーーという発酵。
この発酵を施すと、酸味を減らす以外に、バターやヘーゼルナッツといった風味もつけられます。
これ、名前はよくでてきますが、全部のワインに対してマロラクティック発酵を行っていないのです
マロラクティック発酵を起こしたい時は、発酵温度を高くして、亜硫酸の添加を控えることで促すことができます。
一方、避けたい場合は、低温貯蔵、亜硫酸の使用、乳酸菌の濾過といった方法を使うことがあります。
実はラム、ロイマーのリースリングでこのマロラクティック発酵をしてるのって聞いたことがあるのですが、答えはNO
数年前のラムは、なんでもマロしてると思ってたんです
少しワインのことを勉強した今だからわかるのですが、アプリコットなど果実風味を強調し、酸が高めであってほしいリースリングには、このマロは不要ですよね。
バターやヘーゼルナッツ、ヨーグルトっぽい乳酸の香りが、かえって邪魔になりそうだ・・・。
たまに、過去にした自分の質問を見てみると、恥ずかしくなるときがあります
それは、ひとえに情報量の差なんですけど。でも、ソムリエ教本で一通り勉強しているときでさえそうなんですからね~。だから、WSET勉強しててよかった、って思う瞬間が結構ありますね。
ラムがWSETを勉強したり、過去にワインアドバイザー試験を受けたのも、結局のところ、ワインを造っている人のやっていることを理解したい、っていう思いがあるからです。もちろん、その思いの部分を仕事として、文書化しなくちゃいけないからもありますけどね。
やっぱり、相手を理解するために、相手が使っている言葉を理解していることが重要だと感じますからね~。
ソムリエ試験を勉強している皆さん、何のためにその勉強をしていますかただ、覚えるだけの勉強法で疲れたときは、そんなこと考えてみるといいかもしれないですね。