ドイツ⑤ | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

気づくとドイツも⑤じゃないですか。めちゃくちゃ語っていますが・・・それは、自分のドイツ嫌いを克服しようとするかのようにも見えます・・・・。



皆さま、もうしばらく、ラムめにお付き合いくださいませ。




④までで、大方のワイン法やエチケットに書かれている用語の意味などを説明したのですが、ドイツでラムを更に悩ませたもの・・・それは、、、言葉の壁。




って住んでないじゃん、ってそうなのですが、いちいち○○ガーとか、○○ブルグンダーとか、そんなゴツゴツした感じの響きが耳慣れず、ブドウ品種を覚えるのも一苦労・・・あせるあせるしかも、何気にシノニムがあるのです。これも覚えるのかと思った瞬間に、やる気ゼロゼロしかも、交配品種まで書かれてるーーーーーあせるノックダウンズーン←ほんとこんな感じ。



もっと身近に感じる響きであればよかったんですけどね。ラムはここでも苦労しました。




交配品種って何?って思った方、教本のドイツのところをよっくみてください。




○○○×○○○って計算式みたいに書かれているところがブドウ品種の後にカッコ内にあったりするんですけど、それのことです。




ガガガーンってショック受ける前にいっておくと、これ、結構あります。




交配品種というものをよく理解していなかったラムは、勝手にノックダウンしちゃったけど、そこにも色んなストーリーがあるわけです。



『交配』って、2つの異なる品種を掛け合わせて、新しい品種を作る作業のことなのですが、ドイツはブドウ栽培の極限。いい畑であれば、この寒いドイツであっても日照を最大限受けれるような、石がちの急斜面になりますが、全部が全部そうじゃない。



ということは、よりブドウをよりその環境に適応させる必要があったわけです。



この交配品種を得るために、人工授粉をして、種をつくり、畑で育てて木に成長させ、ブドウが実るまで待ちます。そして、ブドウの性質を確かめて、そのブドウから少量のワインを造り・・・・っていう気の長い時間がかかっているわけです。




これ、日本でもやってた人いますよね。




そうビックリマーク川上善兵衛さんです。岩の原葡萄園の創始者ですが、マスカット・ベリーAは彼が生み出したもの。この人のことは、かならず試験に出てきますので、要チェックですよ~。




脱線してしまった。




ドイツで交配品種からつくられたブドウで古くからあるものは、ミュラー・トゥルガウ。リースリングとマドレーヌ・ロワイヤルをかけあわせたものですが、リースリングよりも早熟であるが、リースリングほどの強い酸味や風味がなく、衰退している・・・のだそうです。




リースリングは晩熟のブドウ品種だから、ちょっとでも早くブドウを収穫したい人がいたんでしょうね~。




つづく、です。