気候とワインの関係 | 幸せな畑の幸せなワイン

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人と世界をワインでつなげたい!そんな思いで書いている、ワインアドバイザー・薬剤師ラムの徒然日記です。

ソムリエ試験の二次対策で、同じブドウ品種でも、フランスやイタリアのような古くからブドウ栽培をおこなっているヨーロッパが産地なのか、あるいは近年栽培が盛んになっているニューワールドのものなのかを判断しなくてはなりません。




暖かさや日照は成熟したブドウの風味に大きな影響を与えます。




大まかに説明すると、



高温の気候→高いアルコール度、フルボディ、多くのタンニン、低い酸味



冷涼な気候→低いアルコール度、ライトボディ、少ないタンニン、高い酸味



になります。



つまり、口に含んだときのアタック、渋み、酸味からおおよその場所を推察しなくてはなりません。



しかも、ブラインドでビックリマーク



※ブラインド・テイスティングとは、ブドウ品種や原産国、ヴィンテージなどの情報を一切与えられない状態で、そのワインを分析することです。



しかし、これだけじゃないのです。天候によっても、ワインの味わいは大きく変わります。特に、ブドウが成熟する時期に、雹や強風、洪水、遅霜など極端な天候はブドウに大きなダメージを与えてしまいます。



また、近代の技術を使うと、選択する醸造方法によっても、最終的なワインスタイルを変更することも可能になっているわけで、造り手によってもやはり違うということもいえます。



でーも、試験にはそんなことは関係ありませんドクロ




なので、ある程度その国の特徴まで掴んでおく必要があるのです。




試験直前までに、ワインの香りを嗅いだ時点や外観で、大方のブドウ品種がわかっていることが理想です。とはいえ、それは理想論にすぎませんから、試験直前まで何度も何度も飲みながら経験を積むしかないのですがあせる



こういうとき、自分以外の仲間がいると非常に助かりますよ。自分が酸が強いな、と思っていたとしても別の人はそう感じていない、とか同じワインを飲んでも感じ方や香りの拾い方が違うからです。でも、試験ではそんな個性発揮しちゃだめですよ~。あくまでも、試験は試験で、求められているブドウ品種のコメントをご披露するのです。



さてさて、高温か冷涼か、の二つだけでワインをわけるなんて乱暴だビックリマークどこが温暖でどこが冷涼なのかまだわからないじゃないかビックリマークと思われているあなた、大丈夫です。



さっきの大まかな情報に次の情報をつけたしてください。



赤道に近い→より暑い(オーストラリア、南アフリカ等)

赤道から遠い→より涼しい(ドイツ、ニュージーランド)

高度が高い→より涼しい(アルゼンチン)

暖流が流れている→より暑い(西ヨーロッパ)

寒流が流れている→より涼しい(カリフォルニア、チリ、南アフリカ・ケープ、南オーストラリア)



とこんな風にまとめましたが、もっとカリフォルニアでも寒流が流れて本当に寒い地域とそうではない地域がありますので、カリフォルニア全体が!っておもってはいけません。。なので、一つの国の中で、複数の気候がある場合は、それを気にしてみる必要があるのですよ。




全然大丈夫じゃなかったか・・・汗ごめん土下座



まずは、過去に出たブドウ品種とその特徴をよくまとめておくようにしてくださいねビックリマークまだまだ時間はあります。ワインを飲むときに、自分の中で感じた印象があったら、それは何でもいいので、書き留めたりしておくといいですよ。そのマイノート、必ず役に立つときがありますからね音譜