本を読んで理解をすることは、高度な技術だと思います。

そして最近、年齢のせいとは思いたくないのですが、

忘れることが、ぐんと増えました。

ここ1,2年、嫌なくらいそんな経験をしています。


元々、忘れっぽい面もあるので、

教会の出版社から発行されている、ファミリーという定期刊行物を読む際、

教祖の説教や、あるいは教祖と直接、接した方たちの証の文章を、

要点をかいつまんで読んだり、まとめたりしてみたことがありました。





文章の枝葉が、たくさんついていると、

自覚がないまま、ポイントの内容を読み飛ばしてしまったり、

読み終わった、という満足だけで、

内容をきれいさっぱり忘れてしまうことが、多々あるからです。





例えば、以下の文章があるとします(創作)





コーヒー私は、文先生とお会いできる日を、苦労の路程の中でずっと希望を失わず夢見ていた一食口(食口=韓国語での家族の意味=統一教会員)です。

伝道路程では、多くの迫害を受け、また両親からも勘当をされ、常に涙ながらに歩んできました。夜中に1人で祈っていると、神様が共にいてくださるような、安心感にも包まれることがありました。

そんな私ですが、この度、韓国で行われる修練会へと参加が決まり、奇跡中の奇跡ですが、文先生とお会いすることが叶いました。

私のすぐ傍を通りかかった文先生は、私の方を数秒見つめられました。そして私の今までの苦労を全てご存知であるというような表情で、私だけではなく、私の背後の霊までもなぐさめてくださるような温かい、慈愛に満ちたまなざしで、微笑まれて、通り過ぎていかれました。私は、その後姿に、「これからもがんばって、乗り越えられる」というメッセージを感じ取ることができ、いつまでも涙がとまりませんでした。





この文章の、感想文ではない部分だけを要約してみます。

すると、



コーヒーある、両親から勘当をされている、伝道などの教会活動をしている信者が、韓国へ行く機会を得ました。長年の夢が実現したわけですが、実際に、文先生が傍を通り過ぎるほどの距離で会うことができました。



と、なります。

文先生が、「私を見て微笑まれた」ともありますが、

たくさんの人々がいる修練会などだった場合、その人の後ろの人へ微笑んでいるかもしれませんので、省きました。





要点だけにすると、

記憶にも残りやすく、理解もしやすいです。







今は手元に資料がないので、詳細部分の正誤に不安がありますが、

話のアウトラインとしては、

同じく「ファミリー」の中で、とある先生が、

文教祖の泊まったホテルのことを証していました。

部屋には、大・中・小のタオルがあり、宿泊後に見たところ、

使用されていたタオルが小のタオルだけであった、という内容です。




同じ証文の中に掲載されていたようにも思うのですが、

もしかすると、他の先生の証文かもしれませんが、

以下のような話も記憶に残っています。



ホテルに宿泊していた文教祖の元に、

その前にあった、大会か行事か何かで参加していた、現地のメンバーが

ホテルの玄関前まで、感動のために集まってきたというような話だったと思います。

そのことを知った、文教祖は、そのまま休むわけにはいかない、と言って、

裸足で?とにかく、駆け出すように?玄関へ出て行かれた、というような話だったと、

うろ覚えで申し訳ないですが、そんな風に記憶しています。





読んだ当時も、はっきりと意識したわけではありませんでしたが、

「これらの話が、特別なことなんだろうか・・・?」と、感じられ、

そして、やはり「何か違うのでは・・・」という風に、読めました。




人類のメシアとしての証文であるならば、

・・・なんというか・・

例えばですが、東大生が、長方形の面積を計算できたからと言って、

「難解な問題をよく解けました、すごいです」と言ったら、

むしろ失礼になります。







他の証文でも、似たようなことはありました。



冊数を読んでいる割りには、

「こんなにすごいお方なんだ!」と思えたエピソードは、

直接、文教祖に接した方たちからの証文からは、残念なことにあまりなかったように思います。



どちらかといえば、

タオルの話のように、

些細な事例を、「真のお父様はやっぱりすごい!」と思わせるような、

そんな話がほとんどだったと思います。





教会関係の書物は特にそう感じますが、

文章を読むとき、要約してみると、

意外に、内容が薄いことに気が付かれる方も多いのではないかと思います。





感じなかったとしても、

一字一句、読んでいた場合と、

違った内容を、読み取れることがあるのではないかと思います。






















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