お散歩がてら図書館に立ち寄って、たまたま目に着いた本。
インパクトのあるタイトル「脳男」
#のうおとこ、と読みます。
そういえば映画化されてたなあ。
第46回江戸川乱歩賞受賞作だって。
どんな内容かジャンルかも知らなかったけど、読んでみることにしました。
◼︎小説のはじまり
#抜粋
「廃墟の間をぬって走る小道の突き当たりで茶屋は車を降りた。茶屋は身長190センチ、体重120キロの巨漢だった。壁のように広い背中に、海からの風に乗ってきた細かいこぬか雨がふきつけた。」
連続爆破事件の犯人を追い詰めるシーンの30頁ぐらいまではつまらなくて、読むのを止めようかと思いました。本当に面白いお話は1頁目でその世界にはいっちゃうんですもの。
しかし、江戸川乱歩好きだからがんばって頁をめくりましたヨ。
◼︎途中から面白く
鈴木一郎つまり脳男が出てきたら、一気に面白くなりました。よかった^o^
特に精神分析医である真梨子による、鈴木一郎の診察過程はなかなか興味深いです。
こんなシーンがありました。
真梨子は顔の表情を見せないようにして、最愛の恋人を失ったヒロインになって叫ぶ。
「馬鹿。間抜け。どうして死んじゃったのよ」
そして鈴木一郎に問う。
ヒロインはどんな気持ちだと思う?
普通は悲しい気持ちと答えるところを、彼は「怒ってる」って答えます。
また、鈴木一郎は恐ろしく記憶力が高い。一度見たものは、地図や本はもちろん、骨格まで覚えています。
そう、何年か前にSMAPの中居君が好演したドラマ「ATARU」の主人公が、サヴァン症候群で記憶力抜群でしたね。
つまり脳男とは、、、そういう関連の人みたいです。
◼︎最後は盛り下がりつつも、続編を期待させる
終盤は連続爆破事件の謎をえらく安易な理由と結びつけてしまったのは、残念。
そこサラリといきますか。
ああ、そっか。この小説のタイトルは「脳男」。
事件を解決して一件落着の推理小説とは違う分野なのかも。
脳男としては進化の過程にありますので、
続編を見たいと思いました。