些細な奇跡が続いて日に日に大きくなっていく話。
一日のはじめに、どういう日にしたいかをお祈りするのは、ぜひやるべきですね。そうなるから。
このお出かけの結果がこうなる、あの人に会う時間があんな時間になる、と映像を膨らましてもいいし、“アクセス・コンシャスネス風”に、疑問形がしっくりくる時には、そうする。「昨日よりもっとスゴイ奇跡が起こるとすれば、それは何？」
ある日は、友人にバッタリ出くわしました。といっても、導かれるように歩いていたらというわけではなく、俗世並みに迷いやロスがあった後のこと。奇遇感がなおさら高まります。お陰でたった数分間の同行の間、必要な会話が全てでき、勢いのついた一日。
後日。10代を長く過ごした街に用事ができました。サッと行って一目散に帰って来ようと思っていたけれど、何のことはない、当日になればはやく動きたくなって、数時間も前に到着してしまいました。
散策ってったって一瞬で終わっちゃったから、しょうがなく当時からあった、大したことないとレッテルを貼りっぱなしの店に入ってコーヒーを・・しまった、うまい。「あっ、水だ」と思いました。気に入っていたかいないかに関わらず、その水が当時の私を作っていたことを体が思い出しました。
まだまだ時間があるので、昔の住まいまで歩いてみることに。・・小さい。道も、距離も、何もかも。幼少だったのならともかく、その時代はもう現在の体格だったのに不思議です。
ちょっとだけ面白いことには、オンボロの寮やら工場やらが小綺麗なマンションになってて、あまり美しくなかった川に蓋がされて豪華なエントランスになっていたり、住んでいた家はそのままだったけど立派なドアにすげかえられていたり。そんな新しい景色の影には、地蔵がちゃんとあった。
さらにもう1ブロックだけ先を回ってから戻ろうとして、そこでも人並みにためらって、どうせなんにもないし暑いし・・と言いながら足早に巡ったら・・どーーーーん！！と出てきたのが屋久島。ええっ屋久島？！いま友人たちの間で沸いてる。タイムリーだこと。結局そこで時間いっぱい過ごしてしまい、お食事と、ワインと、またまた美味しいコーヒーに遭遇してさらに、今日が初お披露目だからアナタちょうどいい時に来たわという茶会で2服も頂戴し、遠慮なくお菓子も2回頂戴し、本来の用事へ急いだのでした。
あービックリした。そしてリトル屋久島には・・十三店舗に出会った時と同じ種類の、腹の底からぐゎ～んと突き上げるものを感じてしまいました。これを過ぎ去ったこととして日常に戻るのか、大事に拾い上げて注目するのかは、自分次第。どっち？ワクワクするのは・・拾って育てるほうです。
ところで塀の内側の、屋久島感に驚嘆しました。敷地を出た途端の、現実世界に戻った残念感にも。魔法にかかったみたい。なんで？どんな仕事したの？魔法を解き明かしたくなりました。
写真は本来のご用事のところにあったステンドグラス。あまり好きじゃなかったけど：おそらく人生で初めて見たそれがどこかの古ぼけた喫茶店かショッピングセンターの壁にはまっていた奴だったんでしょう：珍しく目につきました。
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