飲まれたら飲み返す!倍返しの山田です。
おかげで毎日二日酔いです
突然ですが、山田恋をしました
先輩に連れられてガールズバーやおんにゃの子お店の洗礼を受け、その中の1軒で運命の出会いを果たしました。
「大学生?」
社会にでて、こんなきれいな女子大生との話をするのは初めてです。
心は舞い上がり、水割りは忘れられ、キンタロー。似の彼女の前で、私はおしぼりを握ったまま夢の世界を漂います。
飲みなれない水割りを何杯も飲み干して
その度に近づく彼女との距離
もうこれは運命だ!
がんばってきた山田に神様がくれた運命だ
その確信のもと、延長の直前に切り出します
「あ、あの!こんど!ごはんでも行きませんか!」
彼女は笑ってうなずいて、二人の食事は翌週のディナーになりました。
そうですね。同伴です。
見事に着飾ってきた彼女と初めての「焼き肉松の実」を食べ
何を話していいかわからない山田は自分の仕事についてとにかく
話し続けました。
あたかも山田が考えたように
経費はかけてないこと
売上がとても増えてきていること
そんな話の中からも彼女は確実にカネの匂いを掴みとり、
焼け過ぎた牛タンを山田のレモン皿に取り分けます。
ほぼ一方的に自分のことばかり話した山田は
充実感と肉の匂いに包まれてラーメン一蔵をUターンしてウインダムビル方面に向かいます。
二人は河内館前で車を降り
3-4仲を通って仲良く出勤です。
道すがら、怖そうなお兄さんたちが山田に向かって頭を下げますが、それは彼女への挨拶です。
重いドアを引き、店に入り、ガランとした店内にいるのは中年と老人がひとりずつ。
山田はまるで、店内に自分の未来を一度にみたような気がして少しだけ恥ずかしい気持ちになりました。
控室から出てきた彼女はさきほどよりも一層美しく、髪も化粧も焼き肉感がありません。
カルビばかりを食べ過ぎた山田は、油を水割りで流しこむようにして一気に杯を呷ります。
延長も3回過ぎたころ、山田は勇気を出して彼女に提案をして
みました。
「きょ、今日、お、お店終わってから、あそびにいこうよ!」
彼女は悲しげに首を左右に振りました。
「ごめんね。あした授業なの。だから、早くかえらなきゃ。」
「え、そ、そうなの?オウチ、オウチ何処だっけ?」
「当麻。」
「!!!!!当麻!!!バス停!!???」
「…う、うん…。」
「で、でも、学校はこっちだよね?」
「そうなの。旭川には出てきたかったんだけど、お父さんが一人暮らしは許してくれなくて…」
「…そうか…。」
「…あ、でも、でもね、お父さん、最近はずいぶん丸くなってきて、友達と一緒なら都内に住んでもいいって言ってくれるんだ。毎日バイトで遅くなるのも危ないし。」
「じゃ、じゃあ!じゃあさ!俺!その部屋さがすよ!友達じゃなくて!俺もたまに行くから!ね!」
いつも、モテモテの北林店長!
これって山田に春が来たって事ですよね?!