箒をとめる呪文を学べ かおちゃ | らぶとらいおん!のブログ

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2012年2月13日(月)*誕生
2012年6月09日(土)*襲名

コツコツのびのび!新しい靴を履き続けて行く私たち。

こんにちは。かおちゃヒヨコです。


12月13日の自分のプレゼンのレビューを書きます。


今回私が皆と読ませていただいた新書はこちらです。




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塩川伸明『民族とネイション:ナショナリズムという難問 (岩波新書、2008年)



この本はこれまでの皆が新書プレゼンで


取り扱ってきた本とはジャンルがかわって


読みにくかったと思います。


しかし、本の構成や著者の意見等々は


とてもわかりやすく、そして事例も細かく


縦も横にもぎゅぎゅっと濃縮ヒミツされており、


ものすごく読み応えのある本だったとも思ってます。




それではかおちゃヒヨコレビューを始めます。


「箒をとめる呪文を学べ」


1.はじめに


「民族」「エスニシティ」「ネイション」「ナショナリズム」とは。


・政治エリートの観点と大衆の観点が交錯するものである。

・広い範囲の問題領域と関わりを持つので、複合的問題として広い分野で研究されている。

・幅があるので全てを同じ土俵で論じることは不可能である。



2.概念と用語法


事例を理解するためには概念と用語法の整理が必要です。ヒヨコ


<エスニシティ>


・国家、政治とのかかわりを括弧にいれて様々な指標で

 「我々は○○を共有する仲間だ」という認識、逆をいえば

 「われわれでない彼ら」は他者という意識が広がっている集団。

・事実がどうであれ当事者(広い範囲の集団)の認識が大切。



<民族>


エスニシティを基盤とし、「われわれ」が1つの国、ないしは

 それに準ずる政治的単位を持つべきだと意識が広まったときの集団のこと。

エスニシティとある程度の連続性を持つ。ただし明確な線引きはない。



<国民>


・ある国家の正統な構成員の総体

・1つの国の中にはさまざまな出自、文化的伝統を持つ人がいるので

 国民は必ずエスニックな同質性をもたない。

・この点を重視すれば「エスニシティ」&「民族」は「国民」と全く違うものである。

 しかし重なっていると思われることも多い。

→なぜなら、あるエスニシティが自分たちの国家と持とうとする運動が高まり、

 民族化がおき、その集団が国家を獲得するならば、その国家のもとの「国民」は

 主としてその「民族」から構成されるからである。

 また、同化政策の推進で「国民」は「民族」的な性質をもつようになる。



<日本語での「民族」と「国民」>


英語でいえば、ともに「ネイション」である。

・エスニックな意味合いがつよければ「民族

・非エスニックであれば「国民


<ヨーロッパ諸語におけるネイション>


英仏…エスニックなニュアンスはあまりなく、「民族」より「国民」に近い。

独露…エスニックな色が色濃く付着している。


・「ネイション」と「エスニシティ」がはっきりと区別されている場合は

エスニシティはネイションの中に含まれる下位集団(新大陸で優勢な考え方)


・「エスニシティ」が「ネイション」の基盤となっている場合

エスニシティはネイションになりうるという考え方。(旧大陸で優勢)



⇒このように、文脈において様々な考え方があることや、

 恣意的であることを知っておかなければならない。

 同時にこれが各国のあり方だと決めつけてもいけない。


<ナショナリズムとは>


・ゲルナーによると、政治的な単位ナショナルな単位を一致させようとする考え方および運動。

・パトリオティズム(愛国主義)と区別あれる場合もあるが、単なるレッテルの使い分けでしかない。


~ゲルナーによる4つの類推~


1.ある民族の分布範囲よりも既存の国家のほうが小さく、複数国家分立状況である場合。

 生じるナショナリズム:分立状況からの統一を求める。


2.ある民族の居住区域が他の民族中心の大きな国家の一部に含まれる少数派の場合。

  生じるナショナリズム:分離独立または政治的自治獲得。


3.ある民族の分布範囲と特定の国家の領土がほぼ重なっている場合。

  生じるナショナリズム:ゲルナーの定義ではないとされているが

                著者は国民の一体感を高める運動が生じると述べている。


4.ある民族が広い空間的範囲にわたって分散居住していてどこでも少数派な場合。

  生じるナショナリズム:本国を得ようとする運動、本国との繋がりを維持し強めて行く運動。



<民族問題とは>


民族」の語をネイションとエスニシティのどちらに引き付けるにせよ

ずっと話されてきたものである。


○研究者○                     ●一般人●

・「民族はつくられるもの」              ・「民族はつくられるものじゃない

・構築物                         ・ 原初的で、本質的なもの


→自分が生まれる前から集団意識は存在しているので、「原初」からあるものと思われる。

 民族感情はから見ると「つくられたもの」。からみると「自然なもの」。

 ex)日韓の歴史論争


☆民族の単位は短期的には変わりにくいが、長期的には変化しうる。

 自由ではなく、歴史的に形成された諸条件の中で、それらに制約されながら変化したり

 固定化される。従って具体的に歴史的経緯に目を向けることが必要である。




3.難関としてのナショナリズム



  第Ⅱ章…ナショナリズムの登場過程とその広がり

  第Ⅲ章…グローバリズム化における自決権の広まりと国際政治の影響力ヘゲモニー争い

  第Ⅳ章…「条件次第では認めるが過度の固執は危険」という受け止め方の変化


新書は美味しいとこどりができるから、読んだだけで全てわかった気になっちゃだめだよ!ヒヨコ


・ナショナリズムはプラスにとらえられることもあるが、マイナスにとらえられることも。

 近年はマイナスの見方が優勢である。

・ナショナリズムを二分化しようとする試みがある。

(シヴィック・ナショナリズムとエスニック・ナショナリズム)


単純に二分化するのではなくどのような場合にどのような条件によって

危険な要素が強まるのか、逆にどのような条件下ではそれが防げるのかと考える必要がある。




<ナショナリズムを飼いならせるか>


・人間として生きる以上、ある集団に帰属感情をもち、内と外を区別する。

 その中で差別が生まれることはありがちなことである。

・無邪気なレベルの争いはいいが、大規模で強烈な争いは無視できない。

 しかし明確に線引きはできないし、いつ起こるかわからない。


だからこそ、そこにいたるメカニズムと予防策を考えることが必要。

しかしメカニズムには明確な法則性はなく、予防策もケースバイケースである。


民族感情や民族的な差異は、固定的なものでなければ

必ず最初から敵対感情をもつものではない。

人に煽られて、激しくなるものなのである。


⇒筆者はこのことを「魔法使いの弟子」状態と読んでいる。

 こうならないためにも初動的予防が必要である。



自分たちも「魔法使いの弟子」にならないように、そして

「魔法使いの弟子」に使われる箒にならないように…


箒をとめる呪文を学べ!




といった発表をさせていただきました。


発表時間は20分与えられて、使ったのは18分19秒。もう1分あまった…。


ディスカッションの内容はらぶとらの誰かがアップしてくれると予想して割愛します。



< ディスカッションをうけての個人の反省と修正へ >



【修正!】

・概念や用語法を整理・まとめるだけにとどまり、

一番肝心な事例をすっとばかしている。


⇒これでは形式だけ頭で理解したことになり、自分のものにはならない。

⇒概念だけで終わったのでディスカッションもしにくかったです。皆さん申し訳ありません。


・もっと自分の時間に責任を持たなければいけない。

⇒ファシリテーターとしてうまく機能してない。


また、ディスカッションの時間、この本を受けて「卑弥呼は日本人だと思う?」

「日本はいつから日本になったと思う?」これらの質問から、自分たちのいまいる場所が

どういう特徴をもつのか(日本はエスニシティの観念が強いですね)


また、日本はゲルナーの法則では

3の特定の民族の分布範囲と国家の領土がほぼ重なっている場合

にあてはまると考えられるが、この「ほぼ」の中に含まれているものは一体何があるのか。


沖縄は日本なのか。在日韓国人の問題は、日本だけでみれば4のディアスポラであるが、

世界全体でみたらそうではない…等々、実際の事実(しかも自分たちに身近な)をきちんと

読まないと、形だけわかっても全然わからないよね!注意という事を実感いたしました。



私たちの学んだ日本史は、本当に日本史なのだろうか。

この本を通して得た概念や事実を見ながら考えると、今までただのピリオド、時代の区切り目だと

思っていた部分(例えば明治維新)が、実は世界全体でみると

それまでの構造をガラリとかえるようなものであったり…等々。


本当に、また世界を見る目が変わると同時に自分の知識の少なさを恥じる気持ちと

もっと知りたい!と思う気持ちが強まりました。



本当に、ばっち先生、ありがとうございました。

前期よりは胸のもやもやが少ないプレゼンとなりましたが

またしっかりと自分の現在地を踏みしめました。

これからも試行錯誤で修正していきます。

現在地がはっきりとわかるのがこのゼミの素敵なところですよね!

安心して失敗できますし、修正の仕方もわかる。



ばっち先生、そして「私の知りたい!」であるこの本を

一緒に読んでくれたらぶとらいおん!の仲間たち、

本当にありがとうございました。


これからもしっかりと皆さまと、そして皆さまから

学ばせていただきたいと思っています。

よろしくお願いします。



さーらーにー(えー



今日は!なんと!

新3年生さんキラキラが特別に!

ゼミに参加してくれましたー!(わーパチパチ



らぶとらいおん!のブログ-mix


もうほんとなんで先週のエースの発表に

こなかったのあなたたち…



かおちゃヒヨコの「現在地ひよこたまご」の発表を

ご清聴いただき、本当にありがとうございました!

本当に何から何まですいませんありがとうございました…。


感想までいただいて…

新3年生の皆さまが素敵な言葉をかけてくださる度に

もうなんだか心が痛くなりました。じくじく。

(皆さんのおそらくすごいフィルターかかってますよー。


「発表が何言ってるかわからなかったです」

「私が同じことやれるか不安です」って

言ってくれた方がいらっしゃるんですが、

まさに昨年私も同じこと思ってました。(突然のカミングアウト


でもそれって当たり前だなあといいと思います。

内容は読んでないからわからなくて当たり前です。

ていうか今の時点でわかったら逆に怖い。


でも大丈夫です。きっと。(まさかの丸投げ



この話の続きは1月22日のらぶとら!

おいでませ茶話会のときに一緒にお話しましょう。←


5コマ目(16時10分から)

C館4階多文化資料室です。




\ばばーん。/


らぶとらいおん!のブログ-こくつ



ぜひ!おいでませですチューリップオレンジチューリップピンクチューリップ紫







と…いうことで。

らぶとらいおん、後期の個人新書プレゼンが

これにて終了いたしました。


来週はとうとうプレ卒論構想発表です^^

皆が何もってくるかすごく楽しみです。



そんならぶとらと、ゲストである新3年生さん

皆さまに、ばっち先生から素敵なプレゼントが…!




こちら。


らぶとらいおん!のブログ-おみやげ


大分のお菓子です(^p^)じゅるり

(写真の撮り方下手で申し訳ないです)




仲良くじゃんけんしました。

少しあまったからここは新3年生さんに

プレゼントすればいいのにじゃんけんを始める我々…。

良い意味でも悪い意味でもらぶとら!ですね。(苦笑






本当に素敵な時間をありがとうございました!きらきら!!

新3年生の皆さんともお話できて、とても貴重な時間

また自分の発表やレジュメを見直す時間にもなりました。








かおちゃヒヨコ

試行錯誤"s"、知識判断行動修正を重ねます。

魔法使いを目指して。



12月14日金 15時48分