大晦日の夜も、Lが迎えに来てくれました。


カウントダウンの前には、共通の友人のIくんのお家で、

三人で年越し鍋をすることになりました。


でも、車中の中では二人だけ。


Lは突然、

「チョコ、前好きだった奴はもういいの?」

と訊いてきました。

「うん。いろいろ頑張ったけど、じぶんで区切りつけたし、もう未練とかない」

「切替早いなー。ほんとに好きだったんかw」


「Lくんは?」

「なんだよ、Lくんって」

「だって何となくLくんって言っちゃうもん」


最初の頃は何も気にせず、呼び捨てで呼んでいたのに、

意識しはじめた途端に、名前を呼び捨てするのが恥ずかしくなりました。


「おれも、もういい。あいつのことは」


実はLにも、他に好きだった相手がいました。

しかし、彼女は確か前の彼を引きずっているとの理由や、おそらく他にもいろいろあり、

友だち以上にはなれなかったようです。

それでも、

ネットカフェで話している間は

やっぱりまだその子を想っているように見えました。


Lの言うように、

つい最近失恋したのに、すぐに気持ちを切り替えられるチョコに対して、

何ヶ月もその子を忘れられないでいるであろうLを見ていると、

「男の人はやっぱり引きずるもんなのかなぁ。」

と他人事のように感じていました。


「え、いいの?」

「うん。」


そう答えたLは

もう迷いも未練もないように見えました。


7につづく