特約店さんからの電話で。

今年初めてお話をする人も、まだいる。

特約店さんからの「〇〇さん、今年もよろしくお願いします!」と、

親しみを感じるトーンのご挨拶に、私も同じように、返す。

その度に、心のなかで、チクリとした痛みを。



ごめんなさい。



社内では、ある特約店さんのグループを、嫌っている。

確かに、カタログも見ずに電話してきたり、関連会社の製品の問い合わせをしてきたり。

でも。

それって、自分達の営業努力が足りないだけじゃないの?

中には、別の特約店さんよりも頭の回転が早く、

臨機応変に即時に対応出来る、優秀な人もいる。

教えてくれれば、自分達の出来ることは自分達でします!と、頼もしいことを言ってくれた人達も。



営業さん達は、はなから「使えない」と、色眼鏡で判断している。

だから、それを相手も察して、言葉使いが荒くなる。

私には、ソフトなのに…。

3年近く働いて、私は分け隔てなく接した。

要点だけ分かりやすく説明して、

「技術的なことは私に聞かないでね!難しいことは、分かんないから~(笑)。技術相談窓口ならスペシャリストが揃ってるよ~」と。

それだけでも、その人達はとても喜んでいた。

前の人より、私の方がいい、と。

他のグループ会社は対応がひどくて嫌だ、と。

その特約店グループからの受注数は徐々に増えていき、

1年目に全く受注のなかった営業所からも、2年目に少しずつ受注が入ってきた。

そのグループには珍しく、どかーん!!と注文を取って来てくれたり。

手間はかかったけど、平等に対応すれば、皆いい人達ばかりだった。

教わらなければ、製品のことなど分かりようもない。

「カタログのこのページを見たら、分かりやすいですよ~」と言えば、

一生懸命、カタログやHPを見て、製品を知ろうとしてくれた。

「今から注文のFAXいれますねっ!」と、意気揚々に。

「FAXの前で、お待ちしてまーす!」と答えると、楽しそうに笑っていた。

私がその特約店グループ間で届け先を間違えた時も、

笑い飛ばして「こっちでやっとくよ~!!」と。

私を助けてくれた。



私、もうすぐ、いなくなっちゃうの。ごめんなさい。

と、心の中で繰り返し呟く。



助けてくれて、頼りにしてくれて、ありがとう。

優しくて。いい人達ばかりだった。