一緒に、履歴書を作り、面接の練習もした。
専門的なショップなどの接客業の面接の場合は、その店のイメージに合う服装の方が好感が良い!
なんて、妻に教わらなかったら知るよしもなかった(笑)
何か、面接だし、リクルートほどでなくても、地味目な服装が良いかと思っていた。
完成したてのショッピングモールで面接し、妻は採用を射止めた
二人で大喜びした!店長さんは妻とほぼ同年代の子で、
すごい若くて驚いた!2コ上で店長任されてるくらいだし、私も頑張ればなれるかなぁ
なんて、まだ始まってもいないのに、少し高見を目指すような発言もしていた。
同僚もお姉さん的な主婦の方や、少し個性派な20代の女の子、その雑貨屋のイメージをそのまま体現してるような女の人、と様々だったようだが、どの人とも関係は良好なようだった。
やはりオープニングスタッフというだけあって、年齢は違えど、同じスタートは上下関係も付きにくく、同じ気持ちでいられるようだ。
好条件に穏やかな職場環境。妻も勤務の度に楽しかった内容をメールしてきていた。
実際オープン後も楽しく仕事をしていた。
その雑貨屋の特徴は、スタッフが店の服を着てとった写真をポップ(商品の説明などを書いた札や看板)にすることが多く、妻もポップの看板になったり、社報みたいなのがあって、スタッフ紹介とかに名前を連ねたりなど、今までにない事が妻の心を弾ませていた。
そんな矢先に妻はミスを犯してしまう。
その日は夜遅くに急に電話が来た。
今から会えない?
今日仕事ラストだったでしょ?もう12時近いけど明日もお互い仕事だし、、、
でも、会いたいからバズの家の方に行くね
一方的な感じだったが、妻の少し緊迫したような感じに何だか胸がざわめいて、会うことにした。
会ってすぐは、やけに取り繕うような変な話し方をしている。
何か、仕事であったの?
クビになっちゃうかも
えっ?なにがあった?
妻は神妙な面持ち、とても言いにくそうにしている。
何があったの?
先週ね、アクセサリーの発注を任されたの、そこで、数を間違えたの。でね、それが今日届いて、間違えに気づいて、、、私しかいなかったから、ごまかして商品を破棄しちゃったの。
えっ?!何でそんなこと、何でちゃんと言わなかったの?
言ったら何て言われるか、でも、捨てたことにハラハラが止まらなくて。
ねぇ、それはちゃんと言いなよ。ダメだよ。人として。こんなやり方はおかしいけど、捨てた分位のお金を持参して、買い取りますっていう誠意を見せてさ。
実は、自分がとっさにしたそんなことが、すごくみじめで、バカで、いやになって、自分ていう人間が最低に思えて、、、
妻は急に泣き出した。確かに、妻がとった行動は許されるものではない。しかも、幼稚で短絡的だ。発注の明細や納品書を見れば一目瞭然で数が合わないこともわかってしまう。
泣いててもダメだよ。してしまったことはしょうがない。でも、信頼に関係してくるから、必ず次の時にお金を持って行って、謝りなさい。
妻を押しきるように話した。
死にたいって思った。
急に妻がそう返してきた。私の家の周辺はすごい田舎で、谷川が流れている、そこに飛び込みたいって思ったと続けた。
な、何言ってるの?!頭大丈夫?間違えは誰にでもあること。捨てちゃった自分を悔やむなら、そんなこと、考える前に謝るのが先でしょうが!
少し強めに妻に伝えてから、じっくりと話しをした。
妻も気持ちが落ち着き、私の話しに従う形で帰宅した。
死にたいの台詞が頭をよぎる。そんなことで死にたくなるのか?罪の意識から?、、、むしろ、死にたいくらいなら、しっかり謝ってやり直そうと思わなきゃ、、、
妻の発言がすごく後味を悪くして、私の頭の中をぐるぐる渦巻いていた。
このあと、妻と職場とのやり取りは軌跡8につづく。