『高橋お傳』 通し狂言で一時間半
お傳(小龍)もさることながら
恋仲だった首切り(斬首)稼業のたつみ座長
その妻、京香
お傳の夫で病弱な瞳太郎
お傳を助けるために二人で悪行の数々を行なうダイヤ座長
出演者全員の思うに任せぬ人生
心の襞を丁寧に魅せてくれたから
かなり見応えタップリな芝居になりました。。
途中、この芝居は喜劇か?と思えるほど
たつみ座長(二役)が弾けて魅せて、、面白かったー
『島帰り お紺』 通し狂言で一時間半
祖母・母(龍子会長)小龍と、三代にわたり引き継がれ
大切にしている芝居
TEBとしては、久しぶりの上演のようだが
前回、二枚目役のたつみ座長は
今回も同じ役だと思っていたら
助平な金貸し爺さんをやってくれと言われ、不本意の様子(笑)
二枚目はダイヤ座長(お紺の最初の亭主)が。。
義妹(満月)の身代わりとして罪を被ったお紺(小龍)
主演のお紺に最も感情移入するはずなのに
私は、長兄(宝)を殺めた妹(満月)の気持が不憫だった。。
島送りになっていた5年間
妹は、どんな気持ちで日々過ごしたのだろうか
一日たりとて、心休まる日がなかったのでは?
お紺が島で亡くなったと聞いたダイヤは、後添えに京香を妻に。。
お紺が目の前に現れると、、
「生きていると知ってたなら、、再婚するんじゃなかった」という場面
あぁ、、それはそうだけど、、
そんなこと言ったら、京香が可哀想。。
2人の女性の気持ちに思いを馳せた私である。。
小龍さんの巧さは、言葉がいらないくらい。。
素晴らしかったですよ。。