11月10日  劇団ふじ  芝居「恋慕かんざし」 | おばちゃんのブログ

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芝居の登場人物に・・感情移入し過ぎたせいなのか、

私には、はてなマークの場面があった。



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島帰りから数年が経ち、奉公先のお嬢さん(利子)と相思相愛の主人公(仙太郎総座長)


母親が・・夜なべをして貯めたお金で・・

「お前、お嬢さんが好きなんやろ。このかんざしを、お嬢さんに」と、息子に渡した。


お嬢さんも、喜んで受け取ったのだが・・

島帰りの過去を知ると、態度を豹変させた。


「このかんざしも、盗んだお金で買ったんでしょ!こんなもの要らない!!」と、

強い口調でなじりながら・・・仙太郎さんに投げつけた!


あああ。。 ひどいことを。。 仙太郎さん、心が折れただろうな。。


再犯では、極刑! 生きて戻れぬことを知った主人公が・・

「どうして罪を犯したのか、お嬢さん、旦那さん、どーか聞いてください」と・・・・

語り始めた。。


聞く立場のお二人は・・・シラーっと素っ気無い表情のままであった。。


「お前の心は、二人には届かなかったようだな。だが、この俺には、しっかり伝わったぜ」

と、やさしく言う十手持ちの姫之助座長。


なんて・・・やさしい声なんだろう。。。


誰にも理解されずに、表面的なことだけで誤解されることって

この世には多い。つらいなぁー、でも、それが現実か。。


一人でも彼の理解者が居て・・・良かった。。。


そうとは知らない母親が・・床に落ちてるかんざしを見て・・

「お嬢さんの髪にさしてあげて」という。


「おっかあ、もういいんだよ! もういい!!」と、仙太郎さん


そう、もう・・いいんですよ、お母さん、 事情が変わってしまったんですから。。

人の気持ちをわかろうとしない、苦労知らずの・・単なるお金持ちのお嬢さんは、もういいんですよ。。


かんざしを受け取って欲しいと・・何度も懇願する母親


もう、いい! という息子


何度も懇願されて・・娘に「受け取ってやれ」と、手で指図する父親


そっぽを向いていたお嬢さんだったが・・時間をかけて・・

涙顔に。。


そして・・仙太郎さんに・・かんざしをさしてもらう場面


どうして、涙顔に? 勘違いして、なじって悪かったと思ったの?


一言も、台詞がなかったから・・その気持ちはわからない。。


悪かったと思ったのなら・・一言でもいいから・・仙太郎さんに詫びて欲しかった。。

言葉はなくても、母親が「私が買いました」と言った時点で・・

自分の過ちに気付く動きが欲しかった。


盗んだお金で買ったのではない、と母親が説明しても・・・

そっぽを向いてたお嬢さんだもの、冷たい人と思った。。

ほんとに好きじゃなかったんだ ....... と思った。。。


主人公(仙太郎)は、どんな気持ちで・・かんざしをさしてあげたんだろう?

わからない??


折れた心が、戻ったのだろうか、いや、一度折れた気持ちは・・戻れない。。


★ かんざしを投げつけた場面~髪にさしてもらう場面まで

  一連の流れに・・少々無理があるように感じた。。

  

利子さんが、あまりにもきつい表情で演じたものだから、

余計に ・・・ 「えっ?それはないんじゃないの」と思ったのだろう。


言葉にすると・・以上のようになるのだが・・

どうでもいいとおもえば・・どうでもよくなる。


でも、感じたことを言葉にだして・・ 他の人の考えを聞くのもいいかなと。。。

太字は、私の考えである)


役者さんがお上手なだけに・・・真剣に見入ったお芝居であった。



★ これで・・劇団ふじ、10日ののレポを終える。