昨日は「リトミック」とは、エミール・ジャック・ダルクローズによって
考案された音楽教育法だというお話をさせて頂きました。

実際、子育て中のお母様はリトミックの歴史よりも
きっと「実際レッスンでは何をするの?子供にどんな効果があるの?」
ということが一番気になるのではないでしょうか??

今日はリトミックレッスンで行っている内容について
お話させて頂きます音譜
※リトミックレッスンは指導している講師によって
 内容に違いがあります。
 ここでは当サークルのレッスン内容です。


子供のリトミックでは音楽的基礎能力を育てながら
集中力や反射反応能力・直感力・記憶力・積極性などを養っていきます。

☆即時反応

音楽の変化を聴き取り、行動表現します。


例)4分音符のリズムでピアノ演奏が聴こえてきたら⇒ワンくん
  8分音符のリズム                   ⇒ピヨちゃん
  2分音符のリズム                   ⇒パオーンくん


【小平・東大和・立川】0歳からのリトミックサークル&育児日記♪

例)キツツキさんが木に遊びにきたよ!
  
  小さな子・・・お子様が木になります。
          そこへお母さんキツツキが飛んできて
          高音が聴こえたら頭を優しくトントン♪
          低音が聴こえたら足の下をトントン♪
          身体で高音・低音を感じます。

  3歳以上・・・上記の反対、お母様が木になり
          お子様が音を聴き分けて高低を判断し行動します。


例)乗り物にのろう!【車・電車・バスなど】
  フープやロープなどを使って、お母様やお友達と一緒に乗り物に乗ります。
  ピアノ演奏の速度を聴いて、ゆっくり歩いたり、速く歩いたりします。
  
【小平・東大和・立川】0歳からのリトミックサークル&育児日記♪


などなど、ここにあげた例はレッスンのほ~んの一例ですが
リトミック活動の中では、どの項目でも即時反応の要素が含まれます。


☆声のコントロールと音の模唱

幼児にとって声をコントロールすることは、とても難しいことです。
そこで年齢に合わせて徐々に声をコントロールできるように導いていきます。

小さな子は身体を使って感じてもらいます。

ベビークラス・・・お名前に音程をつけてお子様を呼びます。
          呼ばれたお友達はタンバリンを叩きます。
          まずは呼ばれたら⇒タンバリンを鳴らす、という行動からスタート。

1~2歳クラス・・ベビー同様にお子様のお名前を呼びます。
          タンバリンで「はぁい」とお返事します。
          少しずつ「はぁい」に合わせて
         「たん・たん・たん・うん」のリズムができるようになります。

2~3歳クラス・・お名前を呼ばれたら、タンバリンを使わずに自分の声を
          コントロールしてリズム・音程を先生の呼びかけに合わせて
          模唱をすることができるようになります。

年少クラス・・・先生は音程を色々変化させて、お名前を呼びます。
         子供は即座に音程を聴き取り、先生と同じ音程でお返事をします。

4歳以降になると音程はもちろんの事、リズムを変化させても模唱することができます。


☆動きの基礎練習

これは特に小さな子のレッスンで行っています。
音楽に合わせて手・足を動かしたり、ジャンプしてみたり
音楽なしでリズムだけを刻んでいる中で言われた場所で
瞬時にリズムを刻みます。

レッスンでは毎回お馴染みの音楽に合わせて
手や足を動かしたり、ジャンプをします。

また先生のウッドブロックが刻むリズムに合わせて
次々と指示がでる体の部位を聴き取り
言われた場所で一定のリズムで叩きます。


☆拍子
音楽の拍子を聴き取り、あらかじめ決められた動作で動き
拍子感を養います。

例)3拍子の曲が聴こえたら、お母さんとユラユラ~スイングしましょう♪
  2拍子の曲が聴こえたら、お母さんと手合わせパンパンしましょう♪

  年中さんになると音楽を聴き、自分で何拍子か判断し
  手はもちろん、足ステップで拍子を表現することができます。
  また年中さんはカラーボードを使用し
  さらに拍子の中に拍があるということの理解を深めていきます。


☆リズム感
歌唱によるリズム、言葉によるリズム、与えられた音楽によるリズムを聴き
リズム表現やステップなどを行いながらリズムを理解し体で表現できるようにします。

例)小さな子には言葉によるリズムを体感してもらうことが多いです。
  絵カードを見ながらリズム打ちをしたり
  お料理する時は、「シャカシャカ」と混ぜる時に8分音符のリズムだったり
  「まーぜまーぜ」とゆっくり混ぜる時は2分音符のリズムで混ぜたりします。

  色々な経験をして年中さんになると
  聴こえてきたリズムがどんなリズムだったか考え
  音符が書いてあるリズムカードの中から正しいカードを選びだせるようになります。


☆季節を感じる活動
リトミックレッスンの中には季節に応じた活動を毎回取り入れています。

子供たちは、まだまだ色々な経験が浅いので
年齢に応じてイメージしやすい動物や自然、遊びなどの身近なテーマで
季節にあった活動をしていきます。

例)先月10月は「お芋掘り」がテーマでした。
  「さつまいも」を見たり、食べたりしたことがあると思います。
  しかし、掘ったことは??3歳くらいまでだと、ない子が多いですよね。
  レッスンではお芋掘りの絵本を活動で流れる歌を用いながら読み
  子供たちにお芋掘りのイメージを膨らませてもらいます。
  絵本でイメージが膨らんだところで
  実際に音楽を耳で聴き、身体で表現していきます。

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こうした季節の活動は

・自由な発想力を育む
・創造的な表現力を養う
・空間認識力を養う
・即時反応力を高める

リトミックで活動し、さらに外で実際に動物を見たり、
自然を感じたりすることを繰り返すうちに楽しさが倍増し、
最初はお母さんや先生の真似っこをする状態から
自分で感じ取った経験を活かし
1人1人自分の感じた表現をするようになります。

☆聴音・楽譜の読譜練習
当サークルではキッズクラスから絶対音感を習得するための
聴音レッスンも始まります。
また色音符を使って楽譜を読む練習を年少から始めます。
年中になると童謡などの楽譜が自分で読め、リズムも正しく理解し
歌うことができるようになります。
リトミックレッスンの中で聴音・読譜練習を行うことで
ピアノを習いたいなぁ♪という頃には楽譜に抵抗なく
入っていくことができるし、身体に染み付いたリズム感で
演奏をすることができます。


年齢が大きくなるにつれて、他にもレッスン項目が色々ありますが
0歳~3歳くらいまでのお子様のレッスンの中には上記のような内容を
堅苦しくなく、音楽って楽しいな♪と思って頂けるように心がけて
レッスンを行っていますニコニコ


レッスンはベビーから行っていなきゃ、こんな風にできない・・・
というわけではありません。

もちろん小さな頃からレッスンを受講されている
お子様は色々と理解し表現できるのが早いのは確かです。

しかし、リトミックは人間本来の成長に合わせた教育法です。
例えば「大体人間は2歳過ぎればジャンプという身体能力がつく」という
子供の身体能力を考慮してレッスンが進められているので
2歳、3歳、4歳・・・・大人からでも、リトミックを楽しみ習得することができます音譜



次回はリトミックのレッスン経験を積み重ねていくと
どんな効果があると言われているのか?
音楽教育だけではなく、なぜ人間教育と言われているのか?
ということを綴っていこうと思います。