飼い主のmichi、体力に自信ないといいながら、よく出歩いている

それも、すぐに帰ってくるよと言って出かけるのに、全然「すぐ」には戻らない
金曜日は大親友、茅ヶ崎の奥様と明治座、昼の部へ
市川海老蔵、歌舞伎十八番を復活させるため大奮闘中

彼の尋常ではないパワーが、ビシビシと迫ってきます

歌舞伎にはやっぱり成田屋がいないとね
せりふの上手く無いところも、かえって愛おしい2時前に芝居が終わり、二人は築地市場へ。市場の中にある飲食店「大江戸」で中落ち入り海鮮丼、えんがわトッピングを平らげ大満足

お茶しようと、歌舞伎座あたりまで戻り、日本茶喫茶の「鳴神」でおいしい八女茶を

急須に茶葉が入っていて、何倍もお湯のおかわりができる
二人は、歌舞伎、フィギュアスケート、バレエの話を、2時間以上も語り通したんだけど
まだ、物足りないね。とうとう銀座四丁目のライオンに

二人がビールを飲んでいる頃、僕は空っぽのお皿を見つめていた

僕の事なんか、すっかり忘れている
結局、僕以外の男性の話をずーっとしていたんだ 許せない
(でもね、パワーの源はこれなのよ
)で、翌日の土曜日。また昼前にお出かけ

今度は渋谷のブラッスリ―・ヴィロンへ
スパークリングワイン、赤ワインのボトル、追加のグラスワイン



ランチメニューは一番安いのを選んだのに、結局、かなり贅沢なランチに
michi、連日で高橋大輔を熱く語る


僕をやっぱりネグレクト
僕の事が一番大切

私にはマイクしかいない
とかベタベタするくせに
頭の中は大輔君でいっぱい
オリンピックの頃

どうなっちゃうの

月曜日、ソチオリンピック選手団壮行会が行われるプリンスホテル新高輪へ出かける

くじ運の悪い飼い主は、最初から参加をあきらめ、この日は大輔ファンのお友達(D友さん)と会うためだけ。だから、すぐ帰ってくるよと
ソチへ持っていく応援バナーに寄せ書きをするのです

ところが、幸運にも余っているチケットを頂いて、michiも会場の「飛天」の間に
大輔君は残念ながら欠席でした。壮行会の後、D友さん達とお食事。もちろん話題は99%高橋大輔

帰宅できたのは夜10時近く。当然ながら、僕の夕食は"おあずけ"。カーテンのひかれていない、暖房のはいっていない、冷たく暗い部屋で、ひたすら飼い主を待っていたネコ一匹

michi は「ごめんね~」と言いながら、いつものえさにお詫びのササミをトッピング
そして、D友さんから譲って頂いた大輔ビールを飲み始めた


やっと飲めたー
いい気なもんだ
ササミひとつで
僕の機嫌が治ると
思っているのかな
あ、すっかり
治っちゃった

僕もお相手を

ねえねえ、何を食べているの
お箸の先にあるのはなーに

ネコの目に光が戻っている

そぉーっと手を伸ばして
つんつん、僕にもちょうだい
こうして
平和な夜が戻ったのでした

michi、お友達たくさんできて良かったね
