僕の食欲が戻ってきて、飼い主の michi は、ほっとしたり、心配はじめたり
えぇ、また食べるのぉ
と目のあたりにしわを寄せている
彼女が取り組んでいるしわ取りマッサージは無駄になりそうです

木曜日、彼女は朝からキラキラのブラウスを着て外出
あら、またバレエ
と思ったら今回は歌舞伎でした
中村勘九郎出演の六月歌舞伎を茅ヶ崎の奥様と鑑賞

僕以外の男に夢中になるなんて許しがたいけど
michi は年季の入った歌舞伎ファン
小学六年生の時、お誕生日祝いに何が欲しいと言われて
歌舞伎に連れて行ってとせがんだ彼女
それ以来、中村歌右衛門のファンという渋い歌舞伎通でした
歌右衛門どころか、中村芝翫もこの世をさり、団十郎、勘三郎の逝去と、新たな歌舞伎座の未来に暗雲が漂っています
勘九郎君、頑張らないとね
大丈夫、素敵でしたよ
楽しく見終わって、外を見ると 'しのつく' 雨

こんな時には幕見のチケットが手に入りやすいと二人で列に並ぶことに
幕見とは立ち見覚悟の当日券のようなもの
既に売り切れとなった夜の公演、「鈴ヶ森」と「助六」を4千円で見ることが出来るとあって、連日長蛇の列なのです
ただし、座席に座れるのは先着90名のみ
二人は70番台のチケットをゲット

お蔭で、お気に入りの中村梅玉の白井権八と、カッコいい海老蔵の助六を堪能することができました

アメーバーブログでも人気の海老蔵君、お願いですから歌舞伎の屋台骨を揺るがすことはしないでね
団十郎の新之助時代から見ている歌舞伎ファンにとり、海老蔵の精進は悲願でもあります
金曜日はブラッシング

前日、他の男性に夢中になっていたことを反省して、僕にかかりっきり
これを、「いい迷惑」と呼ぶ

少しだけなら
ブラッシングもOK
少しずつ少しずつ
撫でる時間を増やして
今では5分ぐらい
がまんできるんだ
僕もそろそろ11歳
やっと分別がついたというか、年を取ったというか
以前は、嫌がって、噛みついたり引っ掻いたり大騒ぎをしていたものさ


michi のママが倒れて、僕とだけの生活が始まってから
彼女は、僕がウーとうなるとすぐブラッシングを辞めてくれるようになった
だから、最初は本当に2,3回撫でるだけ
僕はというと、辞めてくれるのが分かっているので、かえって我慢ができるようになり
今では、気持ちいいと思える時も


あーん、そこそこ
くすぐったい
ちょっと、痛いかも
かゆいところを
かかれているような
うーん、気持ちいい
顔の周りは許容範囲だけど
お腹のブラッシングはいや
michiったら、どさくさにまぎれて、お尻の辺も触るし


michi、その手を
下の方に動かさないでね
毛が溜まっているのは
お尻の付近
飼い主の狙いは
僕の危険ゾーン

手が滑ったふりをして
シャッシャッと
わー、嫌だぁ~

金曜日の夜、飼い主はお友達のネコ師匠と大塚駅近くの「みや穂」で待ち合わせ
お料理もお酒も美味しい素敵なお店でした


店主の心意気を感じることができる店って、応援したくなります
大塚の手前、雑司ヶ谷付近を散策


都電荒川線の雑司ヶ谷駅
線路内に草が茂り
どう見ても地方のローカル線
確かに、都電はローカル線ですが
周辺にはネコがたくさん生息
ノラというより
地域ネコといった風情
あじさいとバラとネコ達
梅雨の晴れ間に似合います

「太めのマイクは季節違いかな」
余計なお世話だっ
