この映像は、2012年3月3日東銀座で撮影したものです。
前日、青年塾のボランティア活動をまとめている世話焼き番長の渋谷さんから、急に電話をもらった。
「今日、渋谷に陸前高田の村上一憲が来るから、渋谷の居酒屋をアテンドしてくれ」との話しだ。
渋谷さんも村上一憲も去年末、青年塾ボランティアの会主催の忘年会で初めて会った。
みんな経営者だったり、サラリーマンだったり忙しい中、時間をつくって何ができるかをやっている。
暇な奴なんていない。
ミスターボランティアから電話をもらったら忙しいなんて言ってられない。
俺たちは、渋谷のワイン飲み放題の「ひまわり」って店で3.11のことを振り返って話ししながら
飲んだ。
村上一憲が米農業で独立して3年ほどで震災で全てを失った話。
目の前で自分の家が流れていく様子を見て、それを最後に振り返らず、
胸に生後4ヶ月の我が子を抱き、今なら登れるか疑問になるような崖を登った話。
地元、中学生が震災直後、ボランティアとして死体探しを手伝っていた話。
言葉にできない残忍な話もあった。
報道されない話は山ほどあるのだ。
あの震災で東北は壊滅状態になった、日本人はすぐ忘れる。
しかし、忘れちゃならない。
みんなが、ピンチをチャンスにしなきゃならない。
海外がものすごい勢いで東アジアを中心に勢力争いをしている話を俺はした。
俺たちは、グローバルにならなきゃならない。
ただのボランティアじゃ話にならねー。
現実的に商売で世界に通用する地方をつくらないとダメだ。
熱く語って楽しい酒だった。
翌日、一憲の商品を買いに行った。
まずけりゃ、話にならないが、うまければ、売れるかもしれない。
商売に同情なんてない、それが常識だ。
米ヌードルはうまかった。
だが、具体的なレシピがなけりゃ売れない。
商品開発は、これからだ!
プロモーション次第で化けるかもしれない。
一憲!
ピンチなんかチャンスでしかねーぞ!
大丈夫は、すげー丈夫、すげー頑丈って意味だ!
だから、日本男児なら大丈夫!
すげー強い丈夫な男って意味だ!
東北の大丈夫な男になれ!
俺は大丈夫な東北人を応援するぜ!