あっという間に3月です。学生は受験、卒業や進級などでとても忙しい日々です。ついこの間まで雪がふっていましたが、梅の花が咲き、春がきたことを知らせます。

 

いかがお過ごしでしょうか。空の暗い1月に咲き始めた蠟梅も今は枝一面に咲き誇っています。

 

もうすぐ父が亡くなって13年になります。妹が亡くなって3年。今、母の介護をしながらゆっくりと母とのお別れをしているところです。

 

確執があり、母のことがとても怖かった。どのくらいの大きさになっても、すごく怖かったのです。でも、いろいろなことを脱ぎさっていく母は、明け方はまるで小学生のようです。

 

こうやってゆっくりと別れることができるのはひろの会の皆様がいらっしゃるおかげです。見えなくても、一緒に参加していなくても、皆様の温かさがとても力になったのです。きちんと悲しみと向き合われていらっしゃる姿が励みです。

 

ひろの会は自助グループです。その中でわたくしたちスタッフは、運営というより交通整理することが仕事です。

 

一つの死や喪失があって、その周囲の人は時の流れが違うものです。だから、気持ちを受け止めてもらえない。話をただ聞いてほしいときに励まされたり、いつまでもそんなんじゃ死んだ人が悲しむとか言われたりするのだと思います。

 

自助グループの役目は受け止めること。言いっぱなし、聞きっぱなしの場です。一人ではないという思いを確認するところです。激しい思いをただみんなで受け止めてもらえるのです。

 

そうして自分の中で、喪失がともに歩むイメージのようなものに変わるときに、あなたにとってのひろの会の役割は終わるのです。

 

それでもひろの会は存在し続けます。飽かず弛まず、同じときに開き続けるのです。スタッフだけになっても、あり続けることが役割だからです。

 

いつもの場所、いつもの時間に、心の扉をあけてお待ちしています