何かのタイミングが偶然というには合いすぎるみたいにいろんなことが、雪崩のように起こる時期があります。世界に復讐されたかのように、周りがすべて敵のように、自分を中心に思わぬ方向に動くのです。もちろん偶然や様々な流れからくることで、決して世界に憎まれたわけでも、自分を不幸に陥れようとする何かがあるわけでもありません。

自分が落ち込んだり、悲しみで将来が見えなくなっている時には、孤独感からそう感じてしまうことでしょう。

ゴールデンウイークのいわゆるハイシーズンの気候は、しんどくなることも多いものです。取り残されたようなしんどさです。そんな時思い出してください。一人では決してないということを。

グリーフケアのグループをスタートしてしばらくの間は、何とかして悲しんでいる方の苦しみを軽減させたいと心から思ったものでした。今は違います。私たちには何の力もなく、何の方略も持たず、ただ共にあるだけ、共に歩むだけなのだと開き直るのではなく、心からそう思うのです。

グループに来られる方は悲しんでいるように見えない方もいらっしゃるかもしれません。初めて来られる方は、自分と同じように苦しんでいる方がいらっしゃると思ってたのに、想像と違うお話を聞いて、びっくりされる方もいらっしゃるでしょう。

お孫さんの自慢話をされる方、自分が参加したグループの話をされる方、なぜか攻撃的な方、本当に様々な方がいらっしゃるのです。決してその方たちが悲しんでいらっしゃらないわけではなく、悲しみ方が、悲しみの形が各々違っていらっしゃるのです。

どのような悲しみ方をされている方でも、どのような相手(夫、子ども、友人、妻……)を失った方でも、自死の方でも、突然死の方でも、事故で亡くなられた方でも、行方不明になられた方でも、極端な話、今いらっしゃるという意味ではないのですが、犯罪を犯した方であっても、悲しみの出口が見えなくなられた方であれば、こころの居場所になることを祈って作った場所がひろの会なのです。

一度いらした方は、ふと思い出されたときにもう一度いらしてください。きっと違った景色が見えます。
たとえスタッフだけでも、いつもの時間にいつもの場所で飽かず弛まずにお待ちしております。