面談の前に、副席学習がありました。



これは、入学前の就学相談時にコーディネーターさんからすすめがあったもので、特別支援学校に少しでも慣れておくため、繋がっておくために申し込んでいました。


いずれは(遅くても中学入学時には)特別支援学校への転籍を考えているため、

また、私の地域の特別支援学校にはセンター的役割として教育相談窓口があるのでそちらのコーディネーターさんと顔見知りになっておきたいという目的もありました。




当日は体験入学のような感じでした。今在籍する支援学級の担任の先生も同席だったのて、私は送り迎えの前後1時間ほどを見学してきました。


さて、息子はというと。

はじめは警戒して教室に入らずに周りを探索。発声せずに私にくっついて顔を隠しつつも隙間から観察。いつものように怖がっていました。

でも、しばらく観察したのと、教室から音楽が聞こえてきたところで、楽しそうかな?と思えたようです。そこからおそるおそる入室していきました。


その後は担任の先生にくっつきながら、半分くらい参加できたそうです。



帰りにはクラスの仲間に手を振り、車の中では「また行こうねー!もう一回行こうか!」と言っていたので楽しく過ごせたようです。




勇気を出して入ってみたら新しい場所も楽しかった!という成功体験になった事が何よりの収穫でした。


そして、そうなったのは特別支援学校の先生方が特別支援教育のプロだったからだと思いました。


私の感想ですが、先生たちの声かけがとにかく素晴らしかった。


ちょっと教室に足を踏み入れた息子にすかさず

「いいね👍」

参加できないでいてチラッと見ただけで、

「見てくれたね!いいよ👌」


「すかさず」がすごかった。すばやい、見逃さない。「できたところだけを言う」「声かけは全て肯定文」、これを複数の教員がクラス全員(この日は6人)と息子に対して実践していました。



そしたら同時に、支援級の担任の先生の残念な事も発見してしまいました。


それは適切ではない声かけです。

「〜しないと〜できなくなっちゃうよ」を複数回聞きました。

(息子がなかなか教室に入らずウロウロしていた時など、息子の行動を変えさせようとして出ていた発言です。)


あ、違う。

と思いました。


実は面談を申し込んでから改めて先生が息子に接している場面を振り返ると、先生の指示や声かけや行動が、息子を一時的にコントロールしようとするものが多い事に気づきました。


それはその場しのぎの物ばかりで、先生がそうした物に頼りたくなるのも指示や声かけが複雑で息子に伝わっていないからではないか。

言ってしまえば、先生の対応が学校生活を不安な落ち着きのないものにさせる要因の一つだったのではないか、と思っていた事の裏付けがとれたような場面でした



面談で話そうと思っていた事の1つが、

「声かけは、短く肯定的な表現でしてください。」だったのですが、


そして、就学相談の時の担当者から言われていた事を思い出しました。

「副席学習は、支援級の担任の先生が学ぶ機会にもなる。支援級の担任になる先生はみんなが専門的な勉強をしている訳ではないから先生にも役に立ててもらえるかもしれないので。」


この機会が先生にも学びの機会になっていたらいいな、

と心の底から願いました。




次の副席学習は3学期の予定。

ただ、風邪が流行る時期でもあるので、できるかどうかはまだわからないそうです。




そして、面談。

まずは、今通っている学校の特別支援コーディネーターの先生に関与してもらっていい方向に持っていきたい。

でも、もしそれで問題が解決しそうになければ、この日訪問した特別支援学校の相談窓口も使おうと思います。


次回はやっと面談の話。

いろいろあったので長くなります。