『ワンネス(すべては一つ)』、『私はアナタ。アナタは私。』の仕組み。自我が消失すれば、真我を発見できる。
転載元:もっと あの世に聞いた、この世の仕組み
https://blog.goo.ne.jp/namagusabose/e/7e7942fea546b3eac3cc55447db43c47
(ここから)
「真我という錯覚.2」
アナタという存在の本質は、何者でもありません。
それが真実です。
その真実を認めようとせず、「個」というパーソナリティー・アイデンティティを確立したがるのが「自我(エゴ)」です。
必死に「何者かになろう」と、その方法を模索し「存在全体からの分離」を望むのが自我の最大特性。
ですが、元々が「何者でもない存在」なのですから、どうあがいても「何者か」になることはできません。
この不可能なことにチャレンジし続ける「空回り」こそが、釈迦の言う「ドゥッカ(苦)」や、イエスが説く「原罪(的外れ)」です。
何者かになろうと頑張れば頑張るほど自我(エゴ)が拡大し、自らを、また、周囲を苦しめる結果となります。
自我は、「自分(個性・アイデンティティ)」を存続させておく為なら、どんなことでもします。
どんな手を使ってでも「個」でありつづけようとします。
決して「全体(何者でもない、存在本来の姿)」へ溶け込もうとはしません。
なぜなら、全体へ溶け込み「個」でなくなるということが、「自我の死(消滅)」を意味するからです。
自分が幻想であることに気付いていない幻想が、夢から覚めることを恐れているのです。
『真我がある』という錯覚は、そんな自我が生き残りをかけたサバイバル作戦の一つです。
…
では、上記を踏まえて先日の文章と模式図を確認してみてください。
「アナタという存在の本質は完全・完璧なものです。アナタはアナタのままでいいのです。
ですから、他の何者かになろうなんて、エゴを肥大化させる様な努力は必要ないのです。
さぁ、ありのままの状態(真我)を発見しましょう。
アナタがこれまで苦しんできたのは、また、なにかしらの不満を抱えていたのは、その人生に何かが欠けていたからではありません。
幻想の自分(固定化した思考)に飲み込まれ、本来の完全性を発揮出来ていなかったからなのです。
アナタが幻想の自分から離れ、ありのままの状態であるために精神修行が必要となるのです。
“必要となる”と言っても、それは物質や新たな知識を得ることではありません。完全性を妨げるモノを手放していくことなんです。」
文章自体は真実を指し示していますが、模式図はこの文章を歪曲して解釈した「自我目線での模式図」です。
「自我が消失すれば、真我を発見できる。」
このことを、自我(思考)は自らの生き残りを賭けて、次のようにアウトプットしました。
「自分の内側奥深くには、わたし本来の光り輝く“真我”という姿がある。」
これなら、自我が消えてもなお「光り輝く個性」、つまり「真我」という名の「何か」を残すことができるからです。
つまり、自我は「個」の消失を避けるため、「真我」に何らかの「定義」を持たせ、そこに「個としての性質(自我)」を継承させました。
この「何か」のことを人は「魂」と呼んでみたり、「霊」と言ってみたり、「心」と名付けてみたり、「意識体」などと解釈したりします。
どんな名称であれ、そこに「定義づけ」を行い「個としての性質」を維持させようとするのです。
「個」である以上、これは「真我」ではなく「真我のふりをした自我」なんです。
このトリックに気付けないある人は、このように嘯(うそぶ)きます。
「この“光り輝く個性”の寄り集まりが“神”である。」
そんなのは大嘘です。神でもなんでもありません。
「光り輝く個性」などと自らを美化し、自分を神だと勘違いしている自己陶酔型エゴの塊です。
いまだ「個」に執着し続けている自我の姿です。
しつこいようですが、存在そのものは、何者でもないのです。
それを図にするとこうなります。
このエゴの中、「自」と「他」を分ける厚い壁の内側にあるのは…
…
…
…
…
からっぽ。
「空(から)」、つまり「空(くう)」です。
自我(エゴ)という名の壁がなくなった時、壁の内にあった「空間(本当の自分)」と、壁の外にあった「空間(大いなる存在)」が一つとなり、存在本来の姿(全体)となるのです。
その時、“幻想の自分”の内側深くにあったもの、および“幻想の自分”を包みこんでいたあらゆるものこそが、本当の自分であったことに気付き、自分が“全て”であることを知ります。
“自分”が、自我(幻想・思考)から真我(空間・宇宙)へ逆転する瞬間です。
精神世界で『ワンネス(すべては一つ)』とか『私はアナタ。アナタは私。』と語られるのは、こういう仕組みがあるからです。
(ここまで)
ありがとうございます
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