茶々が昨日、虹の橋を渡った


7月の終わり頃、急にごはんを食べなくてぐったりしたからすぐに病院に連れていったらすぐ入院


肺水腫だった

もともと心臓が良くなかったけど普通に元気だったのに

診察中に血を吐いた

すぐに点滴を始めるからと連れて行かれた

もう夕方だったけど先生が今夜が山ですって言った

その日は寝ないでいた


幸い電話はこなかった

朝に面会に行ったら昨日より楽そうだった

酸素室に入っていたからみたい

高いながらも数値は少し下がってた

でも先生はいつ急変してもおかしくないから覚悟はしていてって


いったん帰ってきて夕方また面会に行った

朝よりも楽そう

私を見てしっぽを振ってドアを手でカリカリしてこっちに来ようとしてた

この時に私は茶々はきっと大丈夫だと何の根拠もないけど思った


次の日はもっと楽そうでウェットタイプのごはん食べてた

先生に家から食べ物を持ってきてもいいか聞いたら好きなものあるなら食べさせて下さいって言うから夕方にお肉を茹でて細かく切ったものを持っていった

大好きなお肉に大喜びしてペロリと食べた

食欲が出てきたのは良かった


数値はどんどん良くなってきて先生は酸素室の濃度を低くしていき出ても大丈夫になったら退院と言った

先が見えてきてよかった


毎日お肉を持って面会に行った

日に日に元気になった茶々

そして退院

先生は奇跡だと言った

あれだけ状態が悪くて血を吐いたら普通は数時間しかもたないらしい

だから夜に連絡するかもって言ったんだって

10日ぶりの我が家に喜んでる茶々

久しぶりに一緒に寝た


キキがいなくなってからお姉ちゃんをしなくてよくなった茶々はすごく甘えん坊になってた

退院してからはもっと甘えん坊だった

頑張ったんだからいっぱい甘やかした


そんな日々が2週間ほど過ぎて朝起きたら茶々がぐったりしてた

朝ごはんのお肉も食べない

急いで病院に行った

すぐに入院

今度は腎臓が機能してないって

いつ心臓が止まってもおかしくないって

でも先生は 茶々は奇跡的に回復した子です また奇跡がおこると信じましょうって言った

私も祈った

夕方に面会に行ったらもっとぐったりしてた

数値は下がるどころか上がってた

今回はムリなのかもと思って娘に連絡したら最後に会いたいとみんなで来た


先生にあとどれくらいですかと聞いたら数日ですって言うからうちに連れて帰ってもいいですか?って言ったらその方が茶々も喜ぶだろうからって連れて帰ってきた


娘一家もお泊まりしてみんなで茶々を囲んで過ごした

もう立ち上がれないからオムツをしてあげた

お水を横に置いといたけど飲めなさそうだから指で口を濡らしてあげてた


茶々が帰ってきていつもの場所に寝かせたらビビが飛んできて茶々のにおいをかいで側にいてくれてた

茶々が吐こうとしたり苦しそうに動くとビビが鳴いて教えてくれてた

茶々が水を飲もうとヨロヨロと起き上がろうとした時にビビが長いお鼻を茶々のお腹の下に突っ込んで茶々を支えてあげてた

ビビのお姉ちゃんを思う健気さに涙がでた


夜中は私が1人で茶々の横にいた

ずっと苦しそうで泣きながら体をさすってあげるしかできなかった

朝になって病院に連れて行ったら点滴をしますって言うからいったん帰ってきたらすぐに電話きて来て下さいって


急いで行ったら呼吸が止まったから今そうかんして気道を確保してますって

でもモニターの数値は低くて茶々は苦しんで目も開けれない

先生にずっとこのまま苦しいんですか?って聞いたら

あと数時間苦しむと思いますって

私は見ていられなくて茶々が苦しくなくなる方法はないですか?って泣きながら叫んだら

眠らせてそのまま…と言う方法がありますって

そうして下さいって言ったら先生が

これは 安楽死 と言う方法ですと言った

私はなんでもいいから早くちゃーちゃんを楽にしてあげてぇーと叫びまくってた

その時茶々の目が開いた

私を見てまたすぐ閉じた

呼びかけてももう開くことはなかった

先生はパパと何やら話をしてて後から聞いたらなんか書類にサインとかしなくちゃならなかったらしい

その間も私は茶々を抱きしめながら早くーー早くしてーって叫んでた

準備が出来ていざとなったら今度はやめてーーと叫んでた私

パパとスタッフさんに抱えられて車に連れて行かれた

パパが茶々はずっと頑張った もう頑張らなくていいんだ 楽にしてあげようって言った

私は泣くしかなかった


しばらくしてスタッフの人が呼びにきた

行ったらもう動かない茶々がいた

先生は茶々はがんばりましたね

1度は奇跡までおこしました

もうゆっくりさせましょうって

私は泣きながら茶々を抱きしめた

先生にこの子は苦しまずに逝けましたか?と聞いたら

先生は最初に眠ってもらいました

だから眠ったままやすらかに逝きましたと言った

私は泣くばかりだった


体をきれいにしてもらい小さな棺に入った茶々を連れてうちに帰ってきた

ビビが茶々のにおいをかいでて何かを悟ったように静かになった


太郎はずっと茶々の前にいてボロボロ涙を流してた

茶々ーってワーワーと泣きだした

私は太郎を抱きしめてまた泣いた


何もわからない花子もちゃちゃって言いながらなでなでしてた


帰ってきてすぐに友達に連絡したらすぐに会いにきてくれた

お花も持ってきてくれてふたりで棺の中にお花を並べてあげた

お花に囲まれて寝ている茶々は今にも目を開けそうに見えた


そして最後の夜があけて火葬に行ってきた

キキと同じところ

キキと同じお墓

最後のお別れでもう茶々はいなくなると思うと離れられなくて

ドアがしまる時が一番辛くてちゃーちゃーんって泣き叫んだ

骨上げをした時に茶々はもういなくなったんだなぁって冷静に思えた


14年生きた茶々

14年私の側にいてくれた茶々

キキとビビのお姉ちゃんとして頑張った茶々

今ごろは虹の橋の向こうでお迎えに来たキキと仲良くしてるのかな

もう苦しくないからふたりで走りまわってるかな


茶々、がんばったね

ずっとママのそばにいてくれてありがとう

キキとふたりでお空から見守っていてね