広州アジア大会を終えて・・・「今」思うこと・・・浦川 勇樹
自分の中にあった、アジアオリンピックという舞台は、テレビや新聞の中だけの話であって、自分とは無関係なものだと思っていました。
その為、全くと言っていいほど実感が湧きませんでした。
そして、磯風が日本代表を獲得した時・・・。
こんな自分が、アジアオリンピックに出てもいいのか・・・。
いつもどっちつかずのはっきりとしない自分でいいのか・・・。
日の丸を背負う責務を全うできるのか・・・。
悩みました・・・。
その上で一度は諦めました。
しかし、一度は逃げた・・・。諦めた・・・。
アジアオリンピックへのチャンスがもう一度巡ってきました。
「二度と味わえないチャンス」であることだけは理解できていました。
そして、大会まで、色んな人に迷惑をかけながら、何とか大会を迎えられました。
大会では、普通に食堂で擦れ違う選手が、北島 康介だったり、福原 愛だったりと誰もが知っている選手ばかりでした。
自分がいる所は凄いところにいるという実感が沸いた瞬間でもありました。
改めて、とんでもない体験をさせてもらっているんだなと感じました。
しかし、他の有名選手と肩並べて自分を誇れるかと言えば全くそうではありませんでした。
自分で勇気を出して、決断したのではなく、明らかに誰かに背中を押されてやっとそこに立っていると実感したからです。
「自分が情けなく」感じました。
しかし、半田名誉校長夫妻をはじめ、多くの人に支えてもらっている事も痛いほどわかっていました。
世界トップクラスとの争いの中にある
「張りつめた極度の緊張感」
「何とも言えない静寂感」
「異常な高鳴りのある心拍」
どれもこれも、全てが新たな体験でした。
ありがとうございました。
最後に今後の取り組みとして
アジア大会までの自分は「中途半端な自分」の方が多かったと思います。
そこを踏まえて少しでも「最後までやり遂げる」という意識を持って、頑張りたいと思います。
まだまだ自覚も薄いですが…。
親として夫として、仕事でも磯風でも責任を持って、自信や誇りを培っていきたいと思います。