坂出府中湖大会に参加させて頂いて | ドラゴンボート アジア大会への道

坂出府中湖大会に参加させて頂いて

坂出府中湖大会を終えて



 天気予報は昼から本格的な秋雨との予報があった中で全員元気に現地入りしました。

 今回は磯風漕友会の看板と学生チームの代名詞でもあるGSD(グランド・スエル・ドラゴン)そしてOB主体のGTD(ゴッド・トルネード・ドラゴン)の2チームで参加してきました。

磯風が2チームに分かれて競うのは7年ぶりでしたので妙な興味本位の期待感もありました。戦前の予想はGTD優位であり、どこまでGSDGTDについていけるかが注目されました。予想通りにGTDは予選から、いつもとは違う道具や艇に苦慮しながらも大会過去最高タイムを更新し続けるGTDでした。

一方GSDは練習不足や日頃のコミュニケーション不足を痛感しながら、GTDに食い下がる諦めない姿勢だけは貫いていました。


そして迎えた決勝戦です。様々な個々の思いが交錯する中で決勝に2チームは臨みました。やっと2チームで並ぶ事ができた闘争心と安心感が交錯した妙な時間が流れました。5コースに磯風GTD 6コースに磯風GSD 九州から参戦してくれている不知火海龍が4コースに。

不知火海龍はいつもこのブログでコメントをしてくれている海龍マコトさんが所属するチームです。更に7コースには混合ではお馴染みの関西龍舟がいました。

しっかりと大阪の吹田龍舟も決勝に駒を進めていました。

実は今回は結果よりも「どこまで自分達の戦い」が出来るかが大きな課題でした。想像も予想もつかないアジアオリンピックで「それまでやってきた事を出し切る」には舞い上がらないで「臨機応変」に戦況を読みながら「自分たちがやってきた事をしっかりと出す」事が求められます。その意味でも両チームにはあえて戦術の具体的な助言はしないで決勝に臨ませました。

結果はGTDが優勝させて頂きGSD3位でした。2位に食い込んできた不知火海龍チームは後でビデオで見れば見るほどその「一体感」は素晴らしいものでした。生意気かもしれませんが「進化」している不知火海龍さんが垣間見えた気がします。(生意気で御免なさい。海龍のみなさん)


決勝を終えて帰ってくるGTDGSDの面々、笑顔はありませんでした・・・。GTDは優勝したもののGSDが「すぐ近くにいたのに最後まで食いついて来なかった」虚しさ・・・。GSDは「後悔」や「愚痴」ばかりが頭に浮かんでしまう・・・。複雑な複雑な心境だったと思います。私もその内の一人でした。メンバーは準備不足や後悔を口にすることが、どれほど情けない事か身に染みたはずです。これがアジアオリンピックだったらと思うとゾッとしました。やはり結果ではありません。「それまで何をどうしてきたか?」これが全てです。


私達の原点は「雑草」と「ただの石ころ」・・・。

決して勘違いしてはならない・・・。

 日本一の練習量なくして今の磯風はない。

 改めて目が覚めたメンバーが沢山いたと思います。

そして初めて大会の後に水槽練習をしました。


「悔いなくその日を迎える」

 

誓います。


ありがとうございました。




 追伸:明後日(106日~8日)より選抜メンバー3名でフィリピンナショナルチームの練習に参加させてもらってきます。フィリピンナショナルチームは現状の「世界一」です。どうなるか想像もつきませんが頑張ってきます。出来る限り早い内に報告します。



 磯風漕友会 監督