波津彬子 『異国の花守』 の中の台詞
「日本の伝統は自然に根ざしたものだから、
自然が無くなれば伝統も消えます
そして人の氣持ちも荒れていくように感じます」
これって前に書いた
夏川草介 『始まりの木』 の内容に通じますねぇ
異国の花守 は金沢を舞台に日本の伝統を好きな英国人とそこに住む人たちとのふれあいが書かれてます
形骸化していく伝統
古い建物は遺産を引き継いだ者が取り壊し、庭も無くなってしまう
すると、普段の手入れは勿論、冬支度をする必要も無くなり、庭師の存在が意味の無いモノとなる
そんな風にドンドン日本の心が消えていく氣がします
邪魔だからと木を切り、山すら取り崩す
川も地下になり、川岸を吹く風に何かを思う人も居なくなる
悲しいと思うのは、年寄りの感傷と言われるのでしょうか?