満開の桜🌸
4月最初の日曜日に見てきました。

こちらは日暮里駅から歩いてすぐの
谷中霊園の桜です。

霊園ですから
お祭りなどをやっているわけではなく
ひたすら桜の中を歩くだけですが
花より団子状態にならず
桜の美しさに気持ちが集中できます。

ホントに満開で
酔いそうなくらい綺麗でした。


谷中霊園の桜を見に来たのは
ある方のお墓があると知ったからです。

明治時代の毒婦と言われた悲しき女性死刑囚

高橋お伝のお墓です。


罪状は殺人真顔


お伝は

強盗殺人犯として捕らえられ

市ヶ谷監獄で斬首刑に処されています。


ただ、いろいろ調べてみると諸説ありすぎて

高橋お伝が本当に毒婦だったのかどうか

私には疑問です。


下記画像が高橋お伝。

かなりの美人ですよね。

(高橋お伝の画像はお借りしています)


あまり幸せ境遇ではなく

幼少期には養女に出されたり

結婚後は夫が病死したりと

ずっと苦労が絶えませんでした。



事件の発端は借金でした。
相談した男に
『一晩付き合えばお金を用立てる』
と言われ渋々承知したものの
お伝は裏切られ
男を殺害してしまったのです。

それって毒婦でしょうか。

殺害後は
男の財布から借金分のお金を盗み
旅館を出、即借金返済を済ませています。

美人ゆえに悪い男に目を付けられ
お金を工面してやると騙され
結果的に殺人を犯してしまったという印象を
私は受けました。

よく阿部定と比べられるようですが
私は全く違うと思います。

阿部定は愛ゆえに相手を殺害。
苦しいほど愛に溺れたがゆえの猟奇殺人です。
しかも恋しい男は死を望むような言葉を
行為の最中に
阿部定に向けていました。

でもお伝はお金絡みの殺人です。
同棲中の相手もいたのです。

阿部定がすんなり罪を認めたのに比べ
お伝は逮捕後は殺害を否定、
その往生際の悪さが命取りになりましたショボーン

自から罪を認め刑務所では模範囚だった阿部定は
確か5年くらいで出所しています。

愛した男を殺め下腹部を切り取った女
愛してもいない男に騙され強盗殺人を犯した女

懲役5年と斬首刑。

阿部定と高橋お伝
共通するのは男をその手にかけたことだけですえー


なんだか怖いお話になってしまいました。

実は谷中霊園の高橋お伝のお墓には
お伝は埋葬されていません。

そもそも
谷中霊園は徳川慶喜公や渋沢栄一氏など
財力のあった有名人が眠る霊園です。
毒婦と呼ばれ殺人の罪で処刑された者が
埋葬されるのかなキョロキョロと疑問でしたが
やはりお伝の本当のお墓ではないのです。

では
お伝のこのお墓は?


なんと!
お伝のお芝居を打って当たった歌舞伎役者らが
お礼として寄付をし
建てたお墓なのだそうです。

お芝居は事実からいろいろ脚色されているので
罪の意識もあったのでしょうか。

実際には
小塚原回向院でお伝は眠っているのです。


でも…
自分の名前のお墓がある谷中霊園に
桜のこの季節には
お伝もお花見に来ているのではないかと
そんな気持ちになりました。

苦労ばかりの生涯だったお伝が
今は安らかであることを祈ります。


谷中霊園からは
スカイツリーも見えます。


桜の樹は花を散らし
今は葉桜となりつつありますね。

来年も
谷中霊園の桜を楽しみたいなと思っています。
お伝さんと一緒に…照れ
✨🎀✨