残り時間20分…
もう、戻らなくては…。
秩父の山深き場所にある三峯神社
ここに、自力で来るのは自信がなく…
間違いのない
ツアーに参加し、この地を訪れた。
ツアーに参加し、この地を訪れた。しかし…ツアーは時間の自由がきかない。
集合時間を守らなくてはならない。
団体行動なのだから当たり前だか…。
戻る前に、どうしても立ち寄りたかった場所があった。
揺拝殿
そう呼ばれる場所で、ここから下界が一望でき、
美しい山脈が見渡せるのだ。
ギリギリまで、粘る。
本殿の裏に回り…
きっとこの先なのだろうなと思いながら、腕時計をチラリと見てみる



あぁ…もう時間がない…
お守りを一緒に選んだり、参拝を一緒にしたり、
昼食時に少し仲良くなった綺麗な女性と
付かず離れずで、なんとなく一緒に行動していたのだが…
彼女の姿も見当たらない…。
仕方ない…
私は、類を見ない方向音痴なのだから、
人より余裕を持って行動しなくては…。
もと来た方向に踵を返し、駐車場を目指した。
う…
道が分かれている…
え…どちらに行けばいいんだろう
もうわからない


第一の鳥居にたどり着く前に、もう戻る道がはっきりわからない…
ん~困った



第一の鳥居にたどり着く前に、もう戻る道がはっきりわからない…
ん~困った

確か、ずっと登り坂だったが、境内近くで下りになったような…
帰りが辛いな…と思った頼りない記憶がうっすらとある。
ふと…目の前に、すっと登り坂が見えた。
方向は一緒だろうから、とりあえず進んでみよう…。
少し歩いていくと…階段が見えてきた。
急な登り階段があるのだ。
あ~間違えたかも~







そう思いながら、階段上を見上げる





あ オオカミ様?
可愛らしいオオカミ様が、階段上両脇に鎮座していた。
ここ三峯神社には、狛犬様ではなく
オオカミ様が至る所に鎮座している。
神社の守護神は狼なのである。
ここ三峯神社には、狛犬様ではなく
オオカミ様が至る所に鎮座している。
神社の守護神は狼なのである。
時間もないのに、ふわふわと私は階段を上がる。
その私の後ろを元気のいい少年が一緒に上がってくる。
登りきると…
なんと
そこは揺拝殿だった

そこは揺拝殿だった

『うわ~きれい~』
思わず、声をあげる。
少年も声をあげた。
『すご~い。きれいだなぁ~』
なんとも、可愛らしい少年なのだ。
『落ちないでよ~』
母親らしき女性が、後ろから上がってきて、少年に声をかける。
『うん…』
返事をしながら、少年は景色に夢中だった。
そして、チラリと私を見上げ人懐っこい笑顔を向ける。
かわいい子だな…

『あ…いけない
時間…』そう思い私は焦って腕時計を見た。

時間…』そう思い私は焦って腕時計を見た。ん…?あまり時間がたっていないような…
そう思いながら、揺拝殿を後にする。
オオカミ様に一礼をして…。
少年は景色をまだ暫く見ているようだった。
そして、不思議なことに、そこからは少しも迷わなかった。
するすると歩き、アッと言う間に駐車場に着いた。
集合時間には余裕で間に合った。
帰り道…
に揺られ、車窓から圧巻の秩父のダムを眺めながら…ふと思った…。
揺拝殿まで、オオカミ様が導いてくれたのではないだろうか…。
三峯神社の鳥居を潜った時、なんともいえない暖かい気持ちになった。
やわらかい何かに包まれるような感じがした。
揺拝殿をひとりフラフラと探す私を見て…
もしかしたら、優しいオオカミ様はその場所まで導いてくれたのでは…
そんな気持ちになった。
それに、私の腰付近をくるくる回るようにして
景色を見ながら、楽しそうにしていた可愛らしい少年…。
あの少年は……





もしかして…、もしかして…、
とても不思議な、とても心暖まるような…
そんな気持ちが心に満ち溢れていた。
揺拝殿からは、本当に美しい景色が見渡せる。
その昔、この美しい景色を見た日本武尊が、我が国をお生みになられた
イザナギノミコトとイザナミノミコトに思いをしのばせ
二神を祀ったという気持ちがわかるような気がした。
狼は神の使い、山の精霊だから、この神社を守っているのだろう。
狼は、誇り高く、愛情深い。
雲取山、白岩山、妙法嶽の三つの峰が連なる三峯山

神様の存在を感じることができる場所。
本当に、神々しく、美しい山だった

帰路の山道、
の揺れが心地よい。
の揺れが心地よい。私は、瞼を閉じて、少しまどろみながら眠りに落ちた
ということで
明けましておめでとうございます
また、2019年も引続き書いてまいりたいと思います。
本年も宜しくお願いいたします

