その際、二軒目に立ち寄ったのが、
マジックバーなる店だった。

マジックというと寄席で出てくる
ような、場を和ます芸人のような
人が出てくると思っていて、
正直侮っていた。
価格は4000円でカウンターで
マジックを見て飲み放題。
騙されても痛手はない金額でもある。
暫くテーブル席で飲みながら、
カウンターでマジックを見ている
先客を待つこと、30~40分。
ようやくマジックを見る順番が
回ってきた。
時間にしてマジックは20分程度、
コインのテレポーテーションや
トランプのカード当て等々、
5種類ぐらいのマジックを見る
事が出来た。
どれも当然の事ながら見破る
ことは出来なかったのだが、
もっとも驚いたのはお客の思い浮かべた
人の名前を当てるというものだった。
ただし芸能人と既に亡くなった人は
対象外という条件がつく。
多少アルコールが入っていたとは言え、
情報が漏れる訳でも、アンケートも
ない。
ある程度メンタリズム的な要素は
あってもわからないはず。
ただ途中からは疑いの目というより
ちょっとわくわくするような
気持ちに変わったのは必然だったの
だろうか?
何とも不思議で不可解な
時間であった。