空のしっぽのブログ



                このドアの向こうから


                   砂が流れ出る


           オパール色に輝く 時の砂が流れ出る


                  風波が うねり 


                 うねり 舞い立ち


                 砕け 砂波を呼び


                   ひとり



             動乱の波と  沈黙の砂漠に


                抱かれた夜には


                  決まって


               一頭の駱駝に乗り


         果てしなくも 流離う その男と出会う


         



            今まで 多くを捨ててきた



              最後に残ったのは

 


               この 情景

        



               その男とは 



         その男とは 輪郭を持たないのだろうか



         その男とは ぼやけたまま消えていくのだろうか