六本木ヒルズから見える東京タワー。
あの場所で何度キスして、将来を誓い合っただろう。
おれにはお前が必要だ。


『いつか一緒にいこう。』
『いつかなんて嫌だ。ちゃんと決めて。』

いつもこんな会話だよね。
形に示したい。この愛を偽りで終わらせるつもりはない。
イントゥ・ザ・ワイルドっていう映画を見てる。
おれには、この勇気が足りてない。

ただ、おれは一人じゃない。
必ず約束の東京タワーにもいこう。
愛は無敵だ。
不可能を可能にする。
約束を胸にして、今日も意味のない1日をおれは過ごす。
子供より親の方が大変な思いで息子の中間テストを見守ってる。

今、勉強するのはお前自身のため。
学校の勉強なんてしなくたって生きていくことはできる。そう言ってしまえばそれまで。
それでいいならしなくてもいい。
その代わり、あの時やっておけばなんて泣き言、言うなよ。
後悔させたくないんだよ。
たらればを言わせたくないんだよ。
おれはお前の将来を思って言うんだよ。
お前が生まれてからの10年間、おれは見てあげられなかった。
今、お前にしてあげられることを精一杯してやる。
テストは明日まで。
頑張れ!
お前も精一杯頑張れ!

本当はさ、一緒にチャンピオンズリーグの決勝戦だって見たかったよ。
お前の好きなバルセロナとマンU、一緒に見たかった。
撮っといたから見ようね。

これから先、お前の成長を見守ってるからな。
今から会いに行く。
なんだよ、さっきの手紙は。
『もう一度考えてみて。少し時間欲しい。』お決まりの言葉だな。
おれたちに必要なのは考えることでも会わない時間でもない。
本当に欲しいのは抱き締めあう時間のはず。
おれはお前を愛しぬく。
絶対に変わらない。