第二回目に作ったのは、カチートと言う名前のハムが入ったパン。
私は三日月型だと思ったけど、牛の角を表しているそうです。
パンデハモンと同じ生地を綿棒で伸ばして、三角に切ります。
その上にミキサーで細かくしたハムを乗せて、生地の端に水を付け、巻きます。
巻き終わりを内側に向けて、形を整えます。
最初は、若妻のビビアンと私が作っていたのですが、見よう見まねで作ったのでちょっといびつな形になりました。
パンデハモンは巻くだけなので簡単だったけど、カチートは形が重要なので、慣れるまで難しかったです。
途中からブレンダも加わり、三人でせっせとカチートを作りました。
ブレンダは私たちよりも主婦歴が長いせいか、綺麗なカチートを私たちの倍のスピードで作っていました。
だんだん手際よく、綺麗に作れるようになってきたので、リーダーのマリネスが
「みんな上出来!さっきのは50ルーブルだけど、これなら80、いやもっと高値で売れるかも!」と言ってくれました。
ポジティブで陽気なマリネスの言葉を聞いて、みんなもっと頑張ろうと思いました。
パンデハモンと同じように、形成の後は塗れ布巾をかけて寝かせまていました。
オーブンで焼いて、一度取り出して溶き卵とブラウンシュガーを混ぜたものをハケで塗り、もう一度オーブンへ。
この日も沢山のパンが焼きあがりました。
私は参加できなかったけど、ハムの後は、チーズ入りも作ったそうです。
生地の分量や正確な焼き時間などが分かり次第追記します。
今月末は、村でクリスマスバザーというチャリティーイベントがあります。
毎年、世界各国様々なコミュニティーが協力して、料理や手作りのものを売ります。
今年は、ひょんなことからベネズエラ・コロンビアチームに入って、料理を作ることになりました。
このコミュニティーの中では、私一人だけ外国人なんだけど、みんな快く受け入れてくれました。
スペイン語は全く分からないので、みんなの世間話には全くついていけませんでした。
第一回目に作ったのは ベネズエラのパンデハモン Pan de Jamon
生地をパスタマシンや面貌で伸ばし、その上に、ハム、ベーコン、レーズン、オリーブをのせ、巻いていきます。
家庭や地域によって様々な作り方や形があるらしく、私に作り方を教える際、ブレンダとマリネスは
「まずは左右を折って・・・
「いやいや、まずは一度巻いてから左右を折って・・・
「レーズンとオリーブは生地全体に置いて・・・
「いやいや、オリーブとレーズンは一列に並べてから・・・
といった内容をスペイン語でば~っと話していていました。
途中からやってきたエバは、来るなりベーコンの端の堅い部分だけを黙々とハサミで切り、取り除いていきました。
それまでそんなこと気にせずにやっていた私たち三人は、
「彼女こそマスターシェフだ!」
「私たち、そんなの全く気にせず作ってた」
「エバはいつも丁寧でなんでもきっちりやる人だよね」
などと盛り上がりました。
エバはベーコンを切り終えたあと、パンデハモンを数個作っていなくなりました。
エバがいなくなった後、新しいベーコンのパックが出てきたので、
「ベーコンの端切った方が良いよね?」と私が聞くと、みんな
「シェフがいないから切らなくてもいいよ」
と笑いながら言いました。
みんな陽気で明るくて、誰かに気を使うこともなく伸び伸びと作業をしている雰囲気がすごく心地よかったです。
冗談を言いながら手だけはしっかり動かして、3時間で約60個出来ました。
最初の15個が焼けると、みんなで試食をしました。
レーズンとハムなんて、面白い組み合わせだな~と思っていたけど、思っていたよりも美味しかったです。
我が家の子供たちはオリーブだけ残したけど、かなり気に入っていました。
次はカチート作りです。