おひさしぶりです。
東北地方太平洋沖地震後、東京もかなりのパニックがおき、
身近な友人も原発問題や、地震でかなりの被害を受けていて、
もう、とてもじゃないけど平常心なんかではいられなくて、
ライブも中止し、恐怖と、脱力感でなにも手につかない日々でした。
直接、津波や地震で被害を受けた方々には、本当になんて言葉をかけていいかもわかりませんでした。
友人が無事だと、声が聞けただけで、安心するほかなく、
ニュースと、地震速報の警報がなるたびに怖くなって、余震が起きるたびに
目が覚めて。。。
私は、４／６に発売するCDの告知と、福岡でのライブのため、たまたま福岡へ行く予定だったので
１週間くらいで、余震と原発の不安で寝れない日々は解消されましたが、
福岡へ移動してからも、恥ずかしいくらい過剰になりすぎて、本当に頭がおかしくなりそうでした。
だって、まるで映画の出来事のようなことが、日本でおきていて、
ましてや、知人や親友まで被害を受けている。
私が今住んでいる東京でも、余震、計画停電、放射能に水、食料の問題。。。
次から次に、問題がふえていき、ましてや目には見えない放射能にたいしての恐怖感も
日に日にましていく。
もう、人ごとなんて事じゃありません。
楽しみにしていた、卒業式もすべて中止。
生きているだけ感謝すべきことなのかもしれない、、
でも、きっと、被災地ふくめ、
色んな、一人一人のゴールやスタートがまっていたはず。
へこむどころじゃなく、自分の無力さも同時に感じました。
歌なんか歌ってる場合じゃないだろう、、、、
ずっと、そんな気持ちがぐるぐる頭のなかに浮かんできて、
でも、それ以外なにもできない自分にも気づかされた。
命を張ってまで、自分の家族を捨ててまで、
国の為、被災者の為に
何かできるかって言われたら、
私には何もできない。
やっぱり、家族が大事。
やっぱり、何かあったら、家族の無事をまず一番に確認するし、
もしかしたら、万が一何かが起こった時は、
何もかも捨ててでも、私は母を失いたくないと想うだろう。
だって、がんばって生きてる事を報告できなくなったら、誰の為に
生きて行けばいいの？
考えは人それぞれだけど、
私は、きっとそう想う人間だと思うから、
今回の地震で亡くなった人の数がどんどん
増えて行くニュースをみていると、現実だとまだ受け止め
られないでいます。
でも、現実なんですよね。
どこで何がおこっていようとも、
生きてるかぎり、
自分の与えられた役目を黙々と果たす以外無い。
空港に降り立った私が一番に感じた事。
福岡は、東京と全く違う国みたいにおもえました。
これが現実なんだとも思いました。
東京の人達も、被害に合っているのは確かだけど、
被災地の方々からしたら、東京も、また違う国のように
見えるのでしょう。
同じ国なのに。
だから、私に与えられた事を、今、こなせる環境にいるかぎり、
精一杯それをやろう。
きのう、やっとそう思いました。
博多阪急での増井ココロさんのライブをみながら、
私は自然と足でリズムを刻んでいました。
こんな時期に理不尽だと思う人もいるかもしれない。
でも、音楽って、歌って、
そういうモノなんだって改めて気づかされました。
私は、落ち込んでいるときや、終わりのない不安に押しつぶされそうな時によく歌を聴いていた。
その歌や音楽に、自然と励まされたり、背中を押されたりして今の自分がいる。
歌を歌いだしたきっかけも、始めは自分の辛さや嬉しい出来事を誰かとわかちあいたくて始めた。
でも、だんだん人前で歌いつづけていたら、逆になにかを与えたい！と、自然と思える自分に出逢えた。
今もそんな繰り返し。
音楽って、人の輪を作るっていうけど、
本当そうで、
こんな時こそ、音楽の力って発揮されるんだと思う。
私は今回インディーズで初デビューだし、CDだって初めて出すし、知名度も無いただのシンガーソングライター。
でも、歌える環境を与えてもらえてるってことは、
誰か一人でも私の歌を耳にして
一瞬でも絶望から救われてくれる人が居るかもしれない。
今、私までパニックをおこして、落ち込んで、涙したって、
誰一人救えない。
だから、私は歌わせてもらえる環境があるかぎり、絶対に精一杯歌い続けようと決めました。
東京を拠点にしているので、
東京に戻ればまた不安な事も山ほどあるけど、
今は、歩ける人は、立ち止まるほど贅沢な事はないんだって。
こんな形で、改めて原点に戻された私に、
神様がいるとしたら、
なんて言葉をかけてくれるんだろう。
来月４月からは、毎週末土日の１３：００～／１５：００～の２ステージを
博多阪急M３階（シスターズカフェ）にて、無料ライブをさせていただきます。
ネット上でも、オンタイムでライブをご覧いただけます。
Ustream→HAKATASISTERS で、
Ustreamご覧いただけます。
こんなときこそ、歌の力、音楽の力、ネットの力、日本人の思いやりの輪なんだと思います。