爪の先 | 宮下純一オフィシャルブログ「JUNICHI MIYASHITA」Powered by Ameba

爪の先

競泳日本選手権三日目。





今日のレースは改めて競泳のタイム競技という厳しさを感じました。









競泳の代表選考は、決勝競技の一発勝負!






その中で二位に入り、なおかつ派遣標準記録を切らないといけないというもの。







順位を意識すると自分のペースを乱されたり、タイムを意識すると硬さがでたりと全てにおいて平常心が試される。





厳しい選考を勝ち抜いたからこそオリンピックでのパフォーマンスがあがる。




でもタイム競技とは実にシビアガーン





今日行われた女子100メートル平泳ぎビックリマーク





二位で代表を決めた松島美菜選手と三位の川辺芙美子選手との差は0.02秒。





見た目には分からない差。でも勝敗はつく。派遣標準記録を切っているのに勝負で順位で代表を逃してしまう。






そして男子100メートル背泳ぎ。





四年前に僕自身がオリンピックを決めた思い入れのあるレース。





そして一緒に闘ってきた後輩たちのレース。





なかでも一緒に代表経験のある古賀淳也選手が二位でありながら0.05で派遣標準記録に届かず代表入りできませんでした。





世界選手権金メダリストとしての重圧、その後の不調を取材を通して見てきたから、表彰後に淳也に言葉をかけた時に涙を堪えられなかった。




タイムは伴わなかったけれど、レースを見ていて今日の淳也を全て出し切ったレースだと僕は思った。




爪の先と競泳では表現するけれど、それほどの差を戦い勝ち抜くためにスイマーは、四年という月日を注ぎ込む。




勝者がいて敗者がいる。この一瞬の勝負に魅力がある。




明日からはまた新たな選考レースが行われる。




悔やんでも戻らない時間。その一瞬に輝く泳ぎを明日も期待したい。






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