『あゴメン忘れてた。』
軽くキミが言うから俺は言葉は失った。

その時俺は思ったんだ。今でもハッキリ覚えてる。キミと俺じゃ、好きって思う気持ちが違いすぎる…きっと、キミが同じくらい俺を想ってくれてるなんて少しでも思ってた、俺は、うぬぼれてたんだと思う。今思えば小さなコトでも中学生の俺には大きなショックだった。キミの一言は俺に大きな傷を作った。
でも、あの頃は気付けなかったコトがあるんだ…それは俺はキミに本当の恋を、回りが見えなくなるぐらい本気で好きだったってコト。だから、まだ恋して間もないキミとの温度差に気付いてあげられなかったんだと思うんだ。


だから、俺の経験から全ての人に言えるコトは、『本当の恋』って言うのは、なりふり構わず、回りが見えなくなるぐらい本気になって想うコトだ。ということです。


話は戻る…
『忘れてた…って。』
俺はうつ向いて言った。


『ゴメン…それどころじゃなかったし。』
キミは笑いながら俺に言った。


『……』
少し沈黙が続き、キミがきいた。

『どうかした?』
って。

『いや…何もないよ♪それよか迎え来てんだろ?』
俺は最後までキミを見れなかった。


『うん。』


『じゃあ…また明日な』
俺は一秒でも早くあの場所から離れたかった。あのままいたら、キミに怒りをぶつけてしまいそうだったから。


俺はその後、ひたすら…全てを投げ出したい気持ちと、仕方ないと自分を納得させようとする気持ちの間をひたすら行き来していた。答えなんて出るはずもないのに…。


次回第34話『ひとまず…』です。
『キーンコーンカーンコーン♪』
学校も下校チャイムが鳴って人もほとんどいない時間になっていた。


『もう18時30分…』
俺は1時間半以上、待ったけどキミは来なかった。


俺はあの日キミを待ってた。きっと来てくれるって…

次の日俺はキミを見れなかった。


そして木曜日…俺は待った。だけど、キミは来なかった。


俺はどうしたらいいか…わからなくなった。
必死で考えた。もしかしたら、俺がキミに何かしたのかもしれないって…キミを傷付けるようなまねしてたらどうしよって…


俺はいくら考えてもわからなくって1週間悩んだけどわからなかった。

だから、塾の帰りキミを外で待った。一緒に帰る時にきこうって。


『あ、あのさ』
俺はキミの名前を恥ずかしくて呼べずにいたんだ。


『あ…どうかした?』
キミは小さな声で言った。

『あのさ、なんで裏門に来てくれないの…俺何かしたかな?』


そしてキミは言った。キミの言葉がこんなにも俺の心を傷付けるなんて思っても見なかったよ。
キミと俺の好きはこんなにも違うなんて…やっぱり、もともと合ってなかったのかな?元でも不良だった俺と真面目に現実を見て生きてきたキミじゃ1つのコトにたいする考え方が違うなんて…あの時キミが待っていたなら、こんな風にも考えなかったんだろうな。


キミの言った、たった一言がこんなにも、俺を寂しい気持ちにさせるなんて…


次回第33話『善悪の間』です。
夏休みは終わり、明日からは学校…俺は楽しみな半分、憂うつな気持ちもあり2学期が始まる前の日の夜眠れずにいた。
『ああー眠れねえ…もう2時やんか、明日始業式なのに。』俺は暗闇ベッドの上でiPodの曲を合わせるカーソルをクルクルと右手の親指で回しながら、ため息をはいた。


『♪♪♪♪♪』
『ん?もう朝かよ…寝た気がしねぇ…』
目覚ましの音で俺は起床して、久しぶりの慣れない朝の早起きに苦戦しながらも無事チャイムギリギリで教室に入れた。


『おせえよ~。俺なんか7時半に学校についたぜ~』慎太が俺の席に座って前の席のルイと話していた。というより俺の机の上にポスカでタワーを作っていた。

『あ、んな早く起きれるか。起きたの事態7時半すぎやし…つか、俺の机になんつう物を建設してんだよ。』俺がツッコミを入れると…

『見てわかんね?ポスカタワー。』
ルイが当たり前のように言い切った。


『んなもん見りゃわかるわい。』俺が大声を出したとたんにルイ達が建設したタワーが崩れた。


『あああ、せっかくのタワーが…材料は悪くないから土地の問題かな。』
ルイが困ったように言ったので、

『おい土地って俺の机の上だろ?。無許可に建てておいてケチつけんなよ。』
と冗談まじりに朝からコントをかまして、2学期は幕をあけた。


そうして、始業式は校長の死ぬほど長い話を聞き流して終わった。


『ああダリかったな。』
俺は1組と書かれたクラスの前の廊下でヨシアキと2人いつもの適当な話をしていた。

『それ―ありえんやろ。』
『あ、そういえばヨシアキ部活まだ引退のびそうなんだろ?』
俺はヨシアキにきくと、


『ああ日本選抜の練習も始まるし来月には韓国だからな~』
ヨシアキは最終的に九州大会を終えて引退予定だったのだが選抜に選ばれて引退できなくなっていたのだ。

『でもお前もスゲーよな…日本代表枠だもんなあ。』
『代表っつても今のところレギュラーじゃねえしな。』

『それでもスゲーだろ。』2人が廊下の開いた窓にほうづえをついてこんな話をしていた。


『鷹信お前だってスゲーじゃんもう3ヶ月だろ?初2ヶ月ごえしたのに、どんどん記録のびてくな。』
ヨシアキが笑って言った。

『ああ。もうすぐな』


『あれそういえば今日火曜日だけど帰んねえのか?』
『あ。ヤベ完全に忘れてた…そういえば学校始まってんのな。』


『キーンコーンカーンコーン』
話していると休み時間のチャイムが鳴り。教室に戻った。


『さような~』
帰りのアイサツも終わり、いつも帰る時の待ち合わせしている裏門に向かった。

きっとキミは覚えていて、いつも少し遅れていく俺を待っていてくれてるって、その日もそう思っていた…こんなコトでギクシャクするなんて、きっと俺とキミの関係はもろいものだったなんて思わされるコトになるなんて…


ORANGE☆DAYS
次回第32話『待っていたなら』です。
初めての衝撃…キミのとった行動とは?


全てのストーリーは日記をもとに書いています。