あれは体育祭まであと何日かという頃だったろう。

『青いなあ~』
俺は空を見上げて一時の幸せを感じていた。
俺の団旗という係は他のブロックメンバーやリーダーよりも楽であった。
それは団旗というのは旗を振るからダンスを覚えたりとかしなくていいのだ。
1日の旗フリの練習も30分ぐらいでソレさえ終われば何をしていても誰も文句を言ったりしない。

だけどアノ日から俺はただの旗フリではなくなった…
俺は旗フリの練習が終わり自分のブロックの練習場所へと戻った。すると、ちょうどウチのブロックが10分休憩になった。
『おっ、ラッキー♪』
俺はトイレに行くコトにした。そしてトイレの帰り俺は人ごみがスゴいため裏の道を通ってブロックの練習場所へ戻ろうと昼間なのに暗い道を使って戻っていた。その途中、外の非常階段の下、人がいないはずの場所から声が聞こえた。
『…グズ…グズ』
泣き声?
『舞佳が悪いわけじゃないやん』それはウチのブロックの副団長、進谷みずほの声だった。
俺は気まずくて通れないため壁に隠れて話を盗み聞きいていた。


『でも…うまくいかない…』池多さんが泣きながら言った。
『舞佳は1人で頑張りよったやん?』
『…グズ…グズ…でも何回やってもウマくいかないし、先生にも怒られるし…グズ』


俺は初め状況を理解できていなかったが、なんとなくわかった。
『池多さんがブロックのだしものの企画長やったんや…うまくいかんで先生に怒られたんだ…』俺は壁ごしに思った。
その時に俺は自分にイラついた…こんなにも頑張ってる人が泣いているのに、自分は気楽にテキトーに生きていることに満足していることが許せなかった。


俺はその場を通らず来た道を戻り別の道から橙ブロックに戻った。


そして休憩が終わりブロック練習が始まった。
池多さんの声はいつも小さいが泣いた後は、さらに小さかった。目は腫れて、とても見ていられなかった。
『なあ~、いつもこんな感じか?』俺は数人の男子と話していてきいた。
『ああ、おそろしくだらけてるな…』1人が言った。『うまく行ってんのかなあ。』また1人が笑いながら言った。


(この人はこんな多いメンバーを1人で仕切っていたのか。)俺はスゴいという気持ちよりもキツかっただろうな…という気持ちが先に出た。

そして池多さんの小さな声がメガホンをとおして聞こえた。

池多さんはとても辛そうな顔で右手にメガホンと左手に大きなラジカセを持ち、首にはストップウォッチと笛をぶら下げ歩き回って仕切っていた…


『それじゃあ両手ふさがってるからラジカセの再生がおせないだろ?』
俺は池多さんのとなりで言った。
『ヒマだから手伝ってやる』と言って俺はラジカセを持って彼女と一緒に歩き回った。なんで、あんな行動に出たのかは今もわからない…別に特別な感情があったわけでも同情でもない。


その日をさかいに俺は自分の練習がない時間は彼女を手伝った。
そのせいではないが彼女は元気になってくれた。

彼女とはあまり話せないままだったが…


俺はまだ自分が彼女をどう思っているのか分かっていなかった。むしろそんな感情はないと思っていたぐらいだ。


そして体育祭まで、あと1週間をきっていた。



第4話『変な感情?』
第1話を見てからぜひ2話を見て下さい♪(笑)あせる


第2話『5月といえば体育祭の季節だあ』


クラス替えから早1ヶ月まあ新しいクラスは悪いものではなく、満足していた。
ウチの学校の体育祭は毎年5月にある。
そこで体育祭前になると午後の授業は体育祭練習となるため授業も楽だった。
そして、ついに体育祭では欠かせない大切な日がきた。
『はーいじゃあ今から体育祭のブロックリーダーおよび係を決めたいと思います。』ウチのクラスの担任通称カッパが言った。


俺はこの時を楽しみにしていた。
なぜなら、俺には目標があった。
それは団旗(はたふり)になるコトだった。なろうと思った理由は、俺には1人だけ兄のようにしたって師匠のように色々なコトを学び尊敬している人がいた。
その人が去年、団旗として2mはある大きな旗をふる姿をみて、俺もしようと思っていたのだ。


俺は他の係が決まる前に、『はいはい俺が団旗します。』と大きな声で言った。

他に団旗をしたい人がいないため俺は団旗となり、安心して他の係が決まる前に寝た…
それから何日かたち…
『俺らは橙(オレンジ)ブロックだ』ブロック長のルイがミンナの前で言った。

ミンナはすでに体育祭テンションというか体育祭モードでさわぎまくっていた。

さらに午後の練習も始まるようになり毎日が忙しく1日が早く感じた。


そして午後の練習が始まって何日かたった日にたまたま俺が教室を出るのが最後でカギをしめなければならない女子が待っていた。

『わりい…』
俺は一言いい教室を出ようとすると
『それアタマにWAXつけてるの?』
珍しそうにきいてきた。その女子は池多舞佳だった。『違うよマーガリンだよ』と冗談を言ったが無表情だった…
しかし彼女は本気で受け止めたらしく
『へえーマーガリンかあ』と真顔で言った。

これが俺と俺を変えた女子の初めての会話であった…今でもよく覚えている。


そしてまた何日かがたち、体育祭まであと何日かとせまった日…君に事件が起きたんだよ…あの日の君は本当につらそうだった。
でもあの日があったからこそ今も俺は君のそばにいて、お互いがいないと生きてる意味がないくらい深い絆を持ち続けられているのだろうと俺は思うよ…きっと神様がチャンスをくれたんだと俺は思っているよ。



次回第3話『ヒマだから手伝ってやる』です。
一応実話ですが俺の日記をもとに小説風に書いていきたいと思っております。
ではORANGE☆DAYSスタートです音符キラキラ


プロローグ~
付き合うことなんて、もう嫌だ…どうせ散々、傷付けあって別れてオシマイ。
付き合う理由なんて、自分を満足させるためや、1人の寂しさをまぎらわすためや、まわりが付き合っているから羨ましいという気持ちになるからだろう…どんな理由にしたって良いことない…中2までグレていた俺はそう思っていた。
まさか、君に変えられ、こんな俺が変えられるなんて…あの頃の俺は思わなかったんだろうなあ。


第1話『アウトof眼中?』

春といえばクラス替えの季節で、またなれないクラスになるのだろうと、憂うつな気持ちで始業式にのぞんでいた俺、仲村鷹信…身長172髪は佐藤健ぐらいで、ふ真面目な男は校長の話なんて上の空であった…まあ元々、校長の話など聞かないが…俺は自分で言うのも変だがいわゆる不良だった。授業はサボるはケンカはするは飲酒に喫煙その他もろもろ…まあそんな俺は運動以外に何をしてもダメ。本当にクズだった。
まあ話をそれたがクラス替えは、めんどくさかった…
『仲村 鷹信…4組』
俺のクラスが決まった。
『あぁ…はあい』
多分こんな感じだった。
(まあ4組なら隣だし移動は楽だな)と一切新しいクラスメイトには興味がなかった。
そして最後のLHRが終わり新たなクラスへ移動した。
『おぉタカぁ~♪』
クラスの真ん中の席に座る中島慎太の声だった。
慎太…身長160ぐらい髪は長めのアシメでサッカー部の部長。慎太とは幼なじみで同じサッカーの地区選抜チームでもあった。
ひとまず席を移動させて慎太の後ろに座った。
『おぉ意外に知り合いおお』慎太の言葉に俺もなんとなく周りを見た。
『本当に多いな…』
意外にも男子はほとんど話したコトのあるヤツばかりで驚いた。

『でも何か静かじゃね?』俺はそう思った。
『だって新しいクラスになったばっかやん。』
確かにそうだなと納得した。
『まあ初めは男子と女子にカベがあるもんな。』
慎太のその言葉に俺は周りを見て言った。
『あそこ普通に仲良くね?』俺はクラスに仲良く話している男子と女子を見て言った。
『あぁリョウスケと池多やろ?』慎太は2人を知っていた。女子の方は髪はショートで身長は157ぐらい静かで真面目ちゃんオーラが出ていて俺は心の中で(ああいう子とは一生かかわんないだろうな)と思った。
『まるで付き合ってるみたいだな?』俺はそう思って言った。
しかし慎太は
『違うらしいよ。』
と笑いながら言った。


その時は絶対に特別な感情はなく、興味すらなかった…しかし、俺の人生はこの普通の女の子に変えられることとなる…今の自分とは真逆の勉強が普通よりでき、他人に優しくするコトができる真面目な人間へと…なぜそうなるのかは…まだまだ先の話。

次回第2話『5月は体育祭の季節だあ』です。