子供達に私を会わせた事で
旦那さん的にホッとしたのか
子供達との会話に私の事が
たまに出てくる様になったらしい

子供達は無邪気に
彼女といつ結婚するの?
僕は妹が欲しい
私は弟が欲しい
そんな会話までしたと聞いて
私は嬉しくなり
結婚も近々かも知れない
勝手にいい気になっていた

旦那さんからも
もう一人男の子が欲しい
また野球をさせたい
そんな事を聞かされ益々
勘違いしていく私

そんな中
今もし妊娠したらどうする?
旦那さんに聞いてみた

結婚しよう
そう旦那さんから返ってくると
どこかで期待していたし
本当は少し自信があったのだ

しかし返ってきた返事は
今は無理
その一言だった

まさかそんな返事が返ってくるとは
思ってもいなかった私は
悲しくて何も言い返せなかった

この人は何を考えてるのか?

この時もう私は39歳になろうとしていて
このままでは結婚はおろか
何より子供を生めない歳になってしまう

このままこの人と付き合うべきなのか?

真剣にそう考えていた

しかしまた新しく出会いを探して
付き合って
結婚するまでにどれ位かかかるのか…

どちらにしろ子供を生むと言う事は
諦めないといけないかも知れない

それならこの先どうなるか分からないが
このまま旦那さんと続けていく方が
良いのではないか?

その選択の理由の1つに
やはり旦那さんが高収入である
それは私にとって大きなものだった

若ければ好きと言う気持ちだけで
乗り切れるのかも知れないが
今まで自分の育った環境
苦労して育ててくれた母
旦那さんがDVで逃げる様に離婚した姉
先に結婚した友達から聞く現実

もし私が結婚せずに老後を迎えたら
姉や姪っ子達に迷惑をかけるかも知れない

この歳になると理想より現実しかない
やはりお金が無いともめる事も増える
そんな場面をいっぱい見てきた
綺麗事は言ってられない

何よりこの時点では
まだ旦那さんの事もまだ大好きで
別れられないと言うのが素直な気持ちだった

惚れるより惚れさせなさい
姉にはそう言われたが
私の方が旦那さんに惚れていて
好きな気持ちが大きい方が負けだと思う

結局
別れられずにいたのは私の方だった

そんな時ズルい私が思い出すのは
元カレの事だった

もう連絡先すら分からない元カレ
最後に話したのは
逮捕される直前だった















付き合いも3年目に入る頃
子供達に会わせたい
やっと旦那さんから言われた

旦那さんの地元の
焼き肉屋さんで会う事になった

コッソリ遠くから眺めてから
1年位しか経ってないのに
娘はかなり背が伸びていて少し痩せていた
息子は日に焼け真っ黒だった

何を話そうか
事前にアレコレ考えていたが
子供達を目の前にすると
頭が真っ白になり考えていた事は吹っ飛んだ

間に入ってくれると思っていた旦那さんは
彼女だよ
その一言だけ
後は普通に焼き肉とビールを楽しんでいた

私はそんな頼り無い旦那さんに
ガッカリし呆れていた

今となっては
こんな旦那さんの対応は普通で
結婚後に嫌と言う程味わう事となるが
この時の私はそんな人だと思ってもなかった

さすが女の子
娘は半信半疑な目で私を見ていた
息子はひたすらご飯をお代わりしていて
普通に食事と言う感じだった(笑)

何か話さなきゃ
子供達に退屈させたら悪いと思い
緊張し過ぎで一人でペラペラ
訳の分からない事を話していたと思う(笑)

そんな中で
子供達に好き嫌いを質問した時の事
銀杏が嫌い
息子がそう言った

銀杏?(笑)
私はそう答えた息子にツボってしまい
あんまり食べる機会ないよね?(笑)
そう言って皆で笑ったのを覚えている

そんな息子は今でも
良く言えばほわーんとしていて
悪く言うと何だか抜けている(笑)

でもその時はそんな息子の一言に
かなり救われたと思う
そして今でも救われる時がある

食事を終え旦那さんが会計をしてる時
本当に大きくなったね
娘の頭を撫で初めて触れた
自然と出てしまった行動だったが
私は素直に嬉しかった

娘は少し照れた顔で
でも不思議そうに私を眺めていた

どう思われたか心配だったが
これからの期待を込めて
またね
そう子供達に声を掛けて別れた

一時間の距離を帰る中
旦那さんからLINEがきたのに気付いたが
どんな事が書かれているか不安で
帰り着くまで見れずにいた

喋りやすい人で良かった
これが私に対する子供達の第一印象だった
一先ず良かった…
んだよね?
そんな感じで初対面は終わった

そして
旦那さんとの結婚へ一歩近付いた
そう喜んでいた私
それは勝手な思い込みで

なぜ8年も付き合う事になったのか…

この時点で私と旦那さん気持ちは
同じではなかったからだ

 













付き合って2年が過ぎ
私達は相変わらず
三週間に一度のペース
年に2~3回お泊まりデート
それ位しか会えなかった

私は旦那さんが好きで好きで
本当は会いたくてたまらず
不安や不満をもらす事もあったが
その度に
あんたの方がいつでも振れる立場だし
惚れるんじゃなくて惚れさせなさい
姉にそう言われ続けた

私は旦那さんに対して
理解出来ない事もいっぱいあったが
ちょっと変わった所も姉と似ていて
そんな姉のアドバイスが無ければ
8年も付き合えなかったし
旦那さんと結婚する事もなかったと思う

今では家族となった子供達に
初めて会ったと言うか
勝手に見に行ったのは
娘が9歳で息子が12歳
それぞれソフトと野球の試合で
私の地元の近くに来た時だった

娘は小さくてぽっちゃりと言うより
かなり太っていた(笑)
逆に息子はひょろっとしていて
まだ補欠で声掛けをしている姿だった

本当は近寄って話し掛けたかったが
彼女がいる
冗談ぽく旦那さんが子供達に伝えたばかりで
いきなり私が現れても戸惑うだろうし
私もどんな反応をされるか怖くて
コッソリ遠くから眺める事しか出来なかった

旦那さんが私の事を伝えた年から
会う事は出来なくても
誕生日とクリスマスとバレンタインデー
行事の度にプレゼントと手紙を用意して
旦那さんに渡してもらっていた

子供達と仲良くなりたい
これは本当に素直な気持ちだったが
自分の存在をアピールしたかった(笑)
そして何より
旦那さんに良く見られたい
そう言う気持ちもあった

そんな私が今では
子供達の母親になってしまって
何だか申し訳ない気持ちになる事がある

色んな事があった子供達
年齢の割には幼く
本当に純粋で無邪気に育っていて
初めて会った時は本当に驚いた

そして今この環境にいて現実を見た私は
こんな旦那さんと家族の中で
よく素直に真っ直ぐ育ったな
と本当に不思議で不思議でたまらない

反面教師だったんだろうか

そんな素直な子供達のお陰で
結婚する事が出来た

子供達と家族になれた事
43歳の高齢にして妊娠出産し
息子を授かれた事は感謝しているが
旦那さんと結婚出来たのが
良かったのか悪かったのか正直
未だに分からない(笑)