この時の気持ちと今のこの落ち着いた気持ち、
たった1年でこんなに違うのか…
昨日の続きです。
サ高住に5カ月近く住んでいた母、
自分が40数年住んでいた家を忘れていた
島根県の田舎の家を自分の家と勘違いしていた。
でも、その日家に歩いて帰ろうとしていた母は、
実家の住所を自分で書いた紙を持っていた。
住所は書けるのに、場所は忘れている。
生年月日は言えるけど、自分の歳は分からない、と同じか。
そして、母は私の顔は忘れていなかったが、
私がどこに住んでいるのか、
結婚しているのかどうかも
忘れている様子だった。
あれだけしつこく通帳を取り返しに
うちの家に何回もやってきたのに…
母がお金をどこかに隠しているかもしれないと思い、
ベッドのシーツの下や、鞄のポケット等を探したが無かった。
10時から施設のヘルパーさんが部屋の清掃に入るので、
ケアマネ訪問は30分ほどで終わった。
帰る前に、母が「無二の親友」と言っている
施設で出来たお友達の部屋に3人で挨拶に行った。
車椅子に乗ったその方は、
とても優しそうなお顔をされていた。
には勿体ないくらいのお方でした。
「おはようございます。○○の長女です。
いつも母と仲良くしていただいてありがとうございます。」
と挨拶してきた。
施設の出入り口で、ケアマネさんと2人で母に
「又来るから!」と伝えて帰って来た。
5カ月ぶりに見た母は、少し縮んだように見えた。
しかし、言動を見ると、相変わらずの母だなと思えた。
そして、又少しボケが進んだ母でした。