2008年2月29日(生後2日目)


昨夜だけ同室だった人の赤ちゃんが、一晩中、夜泣きをしていた。


午前中に退院する様子。
カーテン越しに、迎えに来た身内の人と、出産を喜ぶ会話が聞こえる。

可愛いねぇ 可愛いねぇという声。


…すごく切なかった。



朝食前に、搾乳。

昨日に引き続き痛かったが、昨夜よりも沢山出た。


朝食は三分粥。

お粥は嫌いなはずだったのに、残す事なく食べられた。

とにかく食べない事には、搾乳もできないし。


その後痛みを我慢し、歩いてトイレへ。

だいぶ動けるようになったが、まだ少し痛い。



手術の日、背中に入れてあった管を抜く。

今までは、管から痛み止めを注入していたが、飲み薬に変わるからだ。



昼食は五分粥。


昼食後、看護師さんに呼ばれ、病棟にある授乳室へ行った。

自分で搾乳してみて下さいとの事。


行った時には私しかいなくて、

教えられたとおりに、一生懸命やってみた。


そのうち、一人二人と、部屋に入ってきては

我が子を抱きながら授乳するお母さん達の姿が…。



…ダメだ。ここには居たくない。



「自分の部屋でやっていいですか?」
と看護師さんに聞くが、その看護師さんの腕の中にも、誰かの赤ちゃん。


部屋に戻りながら、涙が込み上げてくる。


ベッドの上で、号泣。

…部屋に一人で良かった。


しかし、せっかく搾乳したミルクが乾いてしまう。
ナースコールを押した。


別の看護師さんが来たとたんに、また号泣。

状況がわからず、困った様子の看護師さん。



その後、手術室に付き添ってくれた看護師さんが来た。

「大丈夫?」と声をかけてくれたが、ダメ。

また号泣。



…話を聞いてもらった。


ずっと我慢してたこと。

赤ちゃんが生まれてくるまでの不安。

泣いちゃいけない自分。

周りと違う劣等感。

なぜあたしだけ?

小さな我が子を、腕に抱けない悲しさ。


…たくさん泣いたら落ち着いた。



そのまま一緒にNICUへ連れて行ってくれた。

チーチャンの前では、泣かないと決めた。

自分の鼻水を手で触ったら、チーチャンに触れないでしょ。


今日は、うつぶせで眠っていた。

少し見ていると、とたんにウンチされた(笑)

元気だよってアピールなの?
(^^;)



部屋に戻り、17時頃にまた搾乳。


夕飯は七分粥だった。



夜、主人と母が来たので、三人でNICUへ。


嬉しそうにチーチャンに声をかける主人。

新生児科医からの説明があり、チーチャンの状態が良ければ、明日から母乳を飲ませてみるという。

これは、ますます頑張って搾乳しなければ。


主人と母が帰った後、最後の点滴。


そして、搾乳。
どんどん出るようになってきたみたい。


明日も頑張って牛になろう!






未熟児サイト保護会