2008年2月27日(誕生日)
手術当日。
朝6時に起床し、すぐにモニターを付けた。
これが、今回の入院中、最後のモニター。
赤ちゃんは元気な心拍数を示していた。
その後すぐにシャワーを浴び、部屋に戻ると、手術の為の点滴を開始した。
8時過ぎに、主人が来てくれた。
手術30分前には筋肉注射。
すごく慌ただしかった。
手術着に着替えて、ストレッチャーに乗り、手術室へ向かう。
「頑張って」と主人。
エレベーターに乗せられ、手術室へ。
横向に寝かされ、すぐに腰に麻酔をし、細いチューブも差し込まれたようだった。
麻酔の効き具合を、先生が確認し始めたのだが、、あまり効かない為、麻酔を追加される。
あっという間に手術が開始。
もちろん痛みは無いが、お腹を引っ張られたり、揺さ振られたりする感覚。
そのうちに、付添い看護師さんが
「もう出ます!女の子ですよ!」
と声を掛けてくれたと同時に、誕生した。
「9:50です!女の子!」と声がした途端、赤ちゃんは、待ち構えていた新生児科の先生に手渡された。
…泣かない。
新生児科の先生が、一生懸命マッサージする後ろ姿が見える。
すると、オギャーと小さい声だが、泣いた。
…頑張って泣いてくれたんだ。
その間に、胎盤が取り出され、すぐに子宮復古の痛みが強くなってきた。
この痛みは、麻酔が効かないようで、痛くて意識が遠くなる。
と同時に、目の前に赤ちゃんを差し出される。
管を口に差し込まれた赤ちゃん。
赤ちゃんの目は開いていて、しっかりと目が合った気がした。
赤ちゃんは、すぐにNICUへ連れて行かれた。
閉腹処置の最中、子宮復古の痛みに耐えきれず、泣き喚いてしまった。
そこからは、あまり覚えていない。
痛み止めで朦朧となりながら、個室へ移動した。
部屋に主人の姿。
「お疲れ様」と、声をかけてくれた。
お腹の痛み、朦朧とする意識、襲ってくる吐き気。
…赤ちゃんは無事だろうかという思い。
数分毎に看護師さんが出入りしていたり、主人と話したりしたようだが、あまりはっきり思い出せない。
ただ、主人に聞きたかった事はひとつ。
「赤ちゃんは?大きさは?」
「940グラム、33センチだって。NICUで眠ってたよ。」
と、教えてくれた主人。
…ほっとした。
怒涛の一日が過ぎていった。
