こんばんは、あやです。

このところ天気が良くないせいか
膝の調子が悪くて

ほぼ動かずに
写経をしてみたり
人形を作ってみたりしていました。

自分が動けないなら
人形に動いてもらおう的な感じです☻


そこに写経は関係ないけど…笑

まずは試作品。
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ぶちゃいくですが
手間がかかった分
愛着がわきます☻



そして
ツイッターでアップしたところ
フォロワーが減りました!笑


なので…

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意外とフォロワーが
減りませんo(ʘ`ωʘ´)o

よかった。笑

実はこれ
操り人形にする予定でした。

なので
手足が動きます。

もちろん首も…

でも、糸は外しました。


だって絡まるんだもん!


ではでは。


あや







あれから10年が過ぎた。
あのなめくじ男は毎年梅雨の時期に、それも決まってお昼前にやってくる。


『塩を分けてはもらえないだろうか』


今年もやってきた。
私はそれを見越して、塩をすぐ出せる場所に用意しておいた。

けれど、彼に塩をあげられるのも今年が最後だろう。なぜなら私は、今日この家を出て行くからだ。

一軒家で間取りが良く、住み心地も良い。だが母が亡くなり父1人では心もとないため、実家へ帰る事にしたのだ。

無言で塩を差し出す私に、なめくじ男はいつもと違う言葉を投げてきた。


『一緒に連れて行ってはくれないだろうか。』


さすがにこの言葉には戸惑いを隠せなかった。見ず知らずの、塩だけの関係の男を実家に連れて行く訳にはいかない。誰が聞いてもそう答えるだろう。ましてや雨の日に傘もささず、雨水を循環させているなめくじ男なら尚更だ。

それより、なめくじ男は一体どうやって私が引っ越すことを知り得たのだろうか。確かに今日は雨だし連日の雨でジメジメもしている。だが、今は梅雨ではないのだ。


『この家は元々私の家だった。』


なるほど、だから毎年間違わずにやってくるのだ。この辺一体は区画整理が上手くいっておらず、各家に辿り着くまでの道が迷路のように入り組んでいる。


『ちょっとばかり離れた隙にあなたが入り込んだ。』



入り込んだ?



『元々ナメクジだったのはあなたの方だ。』


『でも、私は怒っていない。家をほったらかした自分が悪いのだ。ただ、引っ越すのであれば、この家を返してほしい。返してもらえるのであれば、この土地を離れても良いと思っている。その家には思い出がたくさん詰まっているのだ。』


そうだった。
ナメクジは私の方だったのだ。





彼が現れてから、3度目の梅雨の事だった。


雨にも関わらず、私はベランダに腰掛け、その時を待っていた。近いうちに間違いなく、現れる。そう思うと窓を開けずにはいられなかった。ただベランダには屋根があるので、雨にも関わらずと言う程ではない。何しろ私の身体の半分は家の中にいるのだから。

彼が現れるのを待つ間、去年の話でもしよう。

それは、翌週に社員旅行を控えた雨の日の朝だった。もっとも朝と言っても、時計の針は12の所で足並みを揃えようとしていたがーー。
私は2年前の修学旅行の時と同じようにテルテル坊主を物干し竿にくくり付けていた。

あと2日後には社員旅行で温泉へ行くのだ。現地に着いたらまず荷物を置き、同期メンバーで露天風呂に入り、近くを散策する予定だ。このまま雨が降り続いたら散策どころか旅行すら雲行きが怪しい。

そんな風に考えながら2つ目をくくり付け終えた時だった。


『あの、塩を少し分けてもらえませんか』


何故か聞き覚えのある声にギョッとした。声のする方へ恐る恐る視線を向けると、そこにはなめくじ男が立っていた。相変わらず髪から身体へと雨水を循環させていた。

私は何故か、このなめくじ男に興味が湧いた。
何故傘をささないのか、何故塩を欲しがるのか、他にも聞いてみたい事がたくさんある。


『私の質問に答えてくれたら塩をあげます。』


試しにそう答えてみた。


『わかりました。でも1つだけです。』


先に釘をさされてしまった。
でも、それなら質問は決まっている。


『何故あなたはここへ塩を貰いにきたのですか。』



『この家から塩の香りがしたからです。』



ん?塩の香り?


『あーっ!』


私は塩をなめくじ男に渡した。なめくじ男は塩を頭にかけると消えて行った。
そして、いつの間にか空には日がさしていた。


『塩を分けてもらえませんか。』


やはり、なめくじ男は今年も塩を貰いにやって来た。