バドミントン百貨 第6回

バドミントンのラケットは、テニスやスカッシュのそれと同じように、基本のフレームにストリング(ガット)を張ったフェースと呼ばれる部分で球を打つ構造となっている。以前はフレームなどすべて木製でたいへん重く、木材の歪みを防止するために、使用後は専用の器具で固定しておかなければならなかった。ストリングには動物の内臓など(通常ヒツジの腸)が使われていた。今日では技術の進歩により、以下のようになっている。
* 現在ではフレームはカーボン繊維が、ストリングはナイロンなどの化学繊維がそれぞれ主に用いられている。
* 木製 → 金属製 → カーボン製 と材質が軽量化、高弾性化したことで、選手のフォームが肩を中心としたスイングから手首や指を使うものへと変化し、その結果、打球やゲーム展開が高速化した。また、ストリングを高テンション(張りの強さ)で張れるようになった。
* 金属で出来ていたころは、フレームとシャフトは別々に作られており、T字型の部品で固定されていたが、現在はカーボンで出来ているため、一体成型が標準である。ただし、現在でも安価なラケットには、フレームが金属でシャフトがカーボンといった異素材混合型もあり、T字型の部品が使われることもある。
* 複合素材としてチタンが使われることが多い。多くは網状か板状である。
* ストリングのテンションは弱くて16ポンドほど、高くても32ポンドほどと、強度や耐久性の違いからテニスと比べると低い。ちなみに高テンションで張ると打球の初速は上がるものの、ある程度パワーや技術が無ければシャトルが飛ばなくなり、また肘などへの反動も強くなるため、高テンションのラケットを使うのはある程度の上級者である場合が多い。
* ストリングは縦糸・横糸共に22本ずつであり、縦糸の左右最後の一本は穴(グロメットホール)を一本飛ばして通す。また、安価なラケットの場合はストリングの本数が減ることがある。
* なお、バドミントンラケットはテニスラケットなどと比べると折れやすく、またガットも切れやすい。
* ハンドル(手で握る部分)にはほとんどの場合、合成レザーのグリップテープが最初から巻かれている。現在は、さらにその上にポリウレタン等でできたグリップテープを重ねて巻き、汗による滑りを防止している人が多い。
* 余談だが、現在のバドミントンラケットはその軽さとガットの網目の細かさが手ごろであるため、スズメバチなどの大型の虫を駆除する道具の一つとして使用されることもある。