いつの頃からか、あまり忠告をされなくなったことに気付いた。
「大人しくてはダメだ」とか「積極的に行動しろ」とか「悔しいと思ったら云々」とか、そんなようなこと。
親や知人などから以前はいろいろと忠告をされたものだ。
親はともかくとして、俺にはソフトなイメージがあるためか言う人は遠慮なく言ってくるので参った。
しかしそういった忠告を最近まったく耳にしなくなった。
何故かと考えたら答えは簡単に見付かった。忠告はその人の将来のためを思って言うからだ。
イイ歳をしたオッサンに「そんなことでは将来には云々」などと忠告をする人はあまりいないだろう。
今が既にその将来なのだから。

ベリが「私の未来のだんな様」なる新曲を出した。
失笑してしまいそうな、いかにもつんくの一人相撲的な歌だが、個性派のベリならそういった路線もアリなのかな。
しかしベリヲタにもオッサンは多いはず。
30代ならギリギリまだ「アイドルなんかに夢中になって・・・」と言われるだろうが40を過ぎれば特別天然記念物。
俺を含めた未来は惰性でしかないオッサンヲタに向けて歌う新曲が「私の未来のだんな様」って・・・嫌味かいな?

どちらにしても盲目的ヲタでない限りオッサンがベリメンの未来のだんな様になる妄想は抱いていないだろう。
ならばベリに何を想っているのか?
・・・・って、何を想っていてもいいやな。勝手だわな。
夢のない残り少ない未来よりも節度ある範囲で今を楽しんでいればいいんだろうな。
オッサンの想いなんて一瞬の輝き、そしてはかなく散る流星の如し。


ベリ桃もボノ桃も桃のうち-今は未来