ベリ桃もボノ桃も桃のうち-スケアクロウ
この映画を見たとき「テレビドラマの“傷だらけの天使”は、この映画の影響を受けてたのか…」と思った。
メインが男二人という以外の設定は異なるけど、全編に漂う雰囲気や、特にラストの感じが似ている。


ジェリー・シャッツバーグ監督、ジーン・ハックマンとアル・パチーノが共演した1973年制作の「スケアクロウ」。
映画が見る人に夢を与えていた時代から、実存主義へと変化したアメリカン・ニューシネマ時代の傑作である。
社会の底辺に光を当て、そこで生きる人たちが力強く描かれている映画です。
何といってもジーン・ハックマンとアル・パチーノの存在感のある演技が素晴らしく、見事に哀感漂う不器用者同士の友情を演じきっています。