2年前に仕事がドクターストップになり、無念の仕事退職。

そこから産まれて初めての専業主婦と療養生活が始まった。

何もかもが初めての出来事。

給料がないことの不安、専業主婦ができるのかという不安が常に付き纏った。


今までなら、新しいコスメが出ればチェックしてすぐに買うような生活から、夫の給料と障害年金での生活。


今までは夫が先に仕事から帰り、時には午前様の私の残業終わりでご飯も先に食べておいてもらう生活から、今は毎日夫を私がおかえりという立場の逆転。


何もかもが新しいことだった。


そんな夫は特に何も言うでもなく、おかえりと言うとただいまと笑顔で返してくれる。


私だって仕事がしたい。

何度も泣きながら夫に感情をぶつけた。

そんなことをしても解決にならないのに、私の感情は行き場のない迷路に入っていた。


ただ、仕事を辞め数ヶ月後に、風邪から重度の胸膿になり、1ヶ月の入院をした。

たかが風邪でここまで悪化するほど私の免疫は様々な薬のおかげでひ弱になっていたことを痛感した。

死んでしまうかもしれないと覚悟もしたほど、呼吸ができない状態になった。


その頃から、私には仕事する体力はもうないかもしれないと感じ始めた。


庭の花の手入れ、パン作り、凝った料理

今の私にできることはしれている。

でも、退職した時より随分と心も安定し、空の青さ、風の気持ちよさに意識が向くようになった。


そして、五感を感じることで、もしかしたら今まで味わったことのない、私、生きてるんだなあとしみじみ感じている。


細かい嫌なことありながら、こうして夫に守られ、時折娘たちや母、友人が家に来てくれる。

それだけでいいじゃない?私。

今は今の幸せを存分に堪能しよう。