第49話 私の上履き
翌朝、学校に着くとあろうことか私の上履きがどこにも見当たらなかった。
昨日は確かにげた箱にいれたのに…。
美香と同じ現象が、私にも起きた。
最悪と思いながらもどうしようもなく、職員室で一部始終を話しスリッパを借りる。
誰か分からないけど、嫌われてるんだなと思うと胸が痛かった。
スリッパを履いて教室に行くと、やっぱり美香もスリッパだった。
美香「またやられちゃったよ…ゆうなちゃんも??」
ゆうな「ん~みたいだね…ヘコむよね(泣)」
美香「私なんていつもだから大丈夫だよ!全くムカつくよね~一体誰なんだろう?」
ゆうな「ほんと見つけ出して説教してやりたいよね?!」
すると、どこからか祐実もやって来た。
祐実「え~?!2人とももしかして…」
ゆうな「そのもしかしてだよ…最悪だよ」
祐実「もう許せない!犯人!」
美香「とっちめたいよ!」
孝太郎「誰をとっちめたいって?」
美香、祐実「…………」
朝っぱらから見たくもない私の彼氏(?)がやってきた。
美香と祐実は、孝太郎が相当恐いのか下を向いて黙ってしまった。
ゆうな「私と美香の上履きが隠されちゃったんだよね~!その犯人をとっちめたいって話してたんだよ。」
孝太郎「…俺の女の靴を隠すなんて良い度胸してるぜ。俺も一緒に探すわ」
ゆうな「悪いじゃん…ありがと!」
すると孝太郎は男子全員に指示を出して、動いてくれた。
美香「…ゆうなちゃんって孝太郎さんの彼女だったの?」
祐実「あんな恐い人といつから付き合ってるの?」
私は昨日の出来事を簡単に美香たちに説明すると、かなり怯えた様子だった。
このまま友達でいてくれれば良いのだけど…。
とりあえず私たちは、自分たちの上履きを探しに出掛けた。
大人数のかいがあってか、意図も簡単に見つけることが出来た。
美香の上履きは、体育館倉庫。
私の上履きは、理科室のゴミ箱の中から発見された。
孝太郎の手下(?)たちは、上履きを綺麗に洗ってくれてベランダに干してくれた。
なんだかここまでされるとは思ってなくて、孝太郎に何か要求されるんじゃないかと思ってしまった。
捜索費用とクリーニング代5000円明日持ってこいとか言われても、困ってしまう。
恐る恐る孝太郎にお礼を言うと、笑いも怒りもせず無表情のままどこかに行ってしまった。
あんな悲惨ないじめをしていた癖に、実は案外良い人なんじゃないかと思ってしまう自分がいた。
美香「孝太郎さんがここまで動いてくれるなんてゆうなちゃんすごいよ!」
祐実「なんか孝太郎さん別人みたい…ゆうなちゃんで変わったのかな?」
孝太郎が昔どういう人だったのか良く分からないけど、そう言われると悪い気はしなかった。
これから良い方向にクラスが進めば良いなと思った。
すると放課後、香織からまた誘われた。
香織「なんか孝太郎がゆうな誘って家来いってさ。まあ孝太郎から言われなくても誘うつもりだったんだけど…。なんか予定ある?」
ゆうな「特にないよ~、今日のお礼も言いたいし行こうかな?」
香織「じゃあ決まり!行こー!」
香織と昨日と同じように昨日行った場所に行く。
昨日と同じように、また部屋はタバコの煙で充満していた。
孝太郎「俺さ、お前の靴隠した奴見つけることにしたわ。」
ゆうな「悪いからいいよ!!今日見つけてくれた事で十分だって!!」
孝太郎「お前のためとかじゃなくて、ただどういう奴か気になっただけだよ」
ゆうな「なんかそれも悲しいような気がするけど…(泣)」
孝太郎「まあそういう事だから、明日朝の6時半に全集な」
男子「了解っす!!」
孝太郎「あっゆうなと香織も来いよ?」
香織「はいはい(笑)」
ゆうな「なんかみんなごめんなさい…。」
こんなに良くしてもらって嬉しいと言うより逆に怖かった。
本当は泣きそうなくらい嬉しかったけど、その裏になにかあるんじゃないかと疑ってしまう。
ふと男子を見渡すと、和樹がいた。
和樹は嬉しそうに笑っていて、男子と楽しそうに話していた。
昨日までの出来事が嘘みたいに…。
そんな姿を見ると、これで良かったなと思ってしまう。
孝太郎も嫌な人じゃなかったし、うまくいって良かった。
和樹「ゆうながこの学校に来るなんて思わなかったよ~、元気だった?」
ゆうな「元気元気!!和樹もさらにデカくなったね(笑)」
和樹「ゆうなは…背はあの頃と変わんないな(笑)一番デカかったのに…」
ゆうな「うるさいっ(笑)止まっちゃったんだよ!」
和樹と普通に話すことができた。和樹は何事もなかったかのように、私に話しかけてきた。
まるで昨日までのいじめられてきた過去をかき消すかのように…。
和樹に笑顔が戻って、嬉しかった。
けれど、私が孝太郎と付き合うことによっていじめが解放された事実を知らないようだった。
和樹に伝わってなかった事も嬉しかった。
自分のせいでと思われたくなかったし、なんだか事実を知られるのが、くすぐったかった。
足早に孝太郎の家から立ち去ると、私は明日の犯人探しのために早く寝ることにした。
なんだか探偵になったようで、変にワクワクしてなかなか眠れなかった。
ようやく深い眠りについたのは、夜中の2時頃になってしまっていた。
明日が楽しみだった。
昨日は確かにげた箱にいれたのに…。
美香と同じ現象が、私にも起きた。
最悪と思いながらもどうしようもなく、職員室で一部始終を話しスリッパを借りる。
誰か分からないけど、嫌われてるんだなと思うと胸が痛かった。
スリッパを履いて教室に行くと、やっぱり美香もスリッパだった。
美香「またやられちゃったよ…ゆうなちゃんも??」
ゆうな「ん~みたいだね…ヘコむよね(泣)」
美香「私なんていつもだから大丈夫だよ!全くムカつくよね~一体誰なんだろう?」
ゆうな「ほんと見つけ出して説教してやりたいよね?!」
すると、どこからか祐実もやって来た。
祐実「え~?!2人とももしかして…」
ゆうな「そのもしかしてだよ…最悪だよ」
祐実「もう許せない!犯人!」
美香「とっちめたいよ!」
孝太郎「誰をとっちめたいって?」
美香、祐実「…………」
朝っぱらから見たくもない私の彼氏(?)がやってきた。
美香と祐実は、孝太郎が相当恐いのか下を向いて黙ってしまった。
ゆうな「私と美香の上履きが隠されちゃったんだよね~!その犯人をとっちめたいって話してたんだよ。」
孝太郎「…俺の女の靴を隠すなんて良い度胸してるぜ。俺も一緒に探すわ」
ゆうな「悪いじゃん…ありがと!」
すると孝太郎は男子全員に指示を出して、動いてくれた。
美香「…ゆうなちゃんって孝太郎さんの彼女だったの?」
祐実「あんな恐い人といつから付き合ってるの?」
私は昨日の出来事を簡単に美香たちに説明すると、かなり怯えた様子だった。
このまま友達でいてくれれば良いのだけど…。
とりあえず私たちは、自分たちの上履きを探しに出掛けた。
大人数のかいがあってか、意図も簡単に見つけることが出来た。
美香の上履きは、体育館倉庫。
私の上履きは、理科室のゴミ箱の中から発見された。
孝太郎の手下(?)たちは、上履きを綺麗に洗ってくれてベランダに干してくれた。
なんだかここまでされるとは思ってなくて、孝太郎に何か要求されるんじゃないかと思ってしまった。
捜索費用とクリーニング代5000円明日持ってこいとか言われても、困ってしまう。
恐る恐る孝太郎にお礼を言うと、笑いも怒りもせず無表情のままどこかに行ってしまった。
あんな悲惨ないじめをしていた癖に、実は案外良い人なんじゃないかと思ってしまう自分がいた。
美香「孝太郎さんがここまで動いてくれるなんてゆうなちゃんすごいよ!」
祐実「なんか孝太郎さん別人みたい…ゆうなちゃんで変わったのかな?」
孝太郎が昔どういう人だったのか良く分からないけど、そう言われると悪い気はしなかった。
これから良い方向にクラスが進めば良いなと思った。
すると放課後、香織からまた誘われた。
香織「なんか孝太郎がゆうな誘って家来いってさ。まあ孝太郎から言われなくても誘うつもりだったんだけど…。なんか予定ある?」
ゆうな「特にないよ~、今日のお礼も言いたいし行こうかな?」
香織「じゃあ決まり!行こー!」
香織と昨日と同じように昨日行った場所に行く。
昨日と同じように、また部屋はタバコの煙で充満していた。
孝太郎「俺さ、お前の靴隠した奴見つけることにしたわ。」
ゆうな「悪いからいいよ!!今日見つけてくれた事で十分だって!!」
孝太郎「お前のためとかじゃなくて、ただどういう奴か気になっただけだよ」
ゆうな「なんかそれも悲しいような気がするけど…(泣)」
孝太郎「まあそういう事だから、明日朝の6時半に全集な」
男子「了解っす!!」
孝太郎「あっゆうなと香織も来いよ?」
香織「はいはい(笑)」
ゆうな「なんかみんなごめんなさい…。」
こんなに良くしてもらって嬉しいと言うより逆に怖かった。
本当は泣きそうなくらい嬉しかったけど、その裏になにかあるんじゃないかと疑ってしまう。
ふと男子を見渡すと、和樹がいた。
和樹は嬉しそうに笑っていて、男子と楽しそうに話していた。
昨日までの出来事が嘘みたいに…。
そんな姿を見ると、これで良かったなと思ってしまう。
孝太郎も嫌な人じゃなかったし、うまくいって良かった。
和樹「ゆうながこの学校に来るなんて思わなかったよ~、元気だった?」
ゆうな「元気元気!!和樹もさらにデカくなったね(笑)」
和樹「ゆうなは…背はあの頃と変わんないな(笑)一番デカかったのに…」
ゆうな「うるさいっ(笑)止まっちゃったんだよ!」
和樹と普通に話すことができた。和樹は何事もなかったかのように、私に話しかけてきた。
まるで昨日までのいじめられてきた過去をかき消すかのように…。
和樹に笑顔が戻って、嬉しかった。
けれど、私が孝太郎と付き合うことによっていじめが解放された事実を知らないようだった。
和樹に伝わってなかった事も嬉しかった。
自分のせいでと思われたくなかったし、なんだか事実を知られるのが、くすぐったかった。
足早に孝太郎の家から立ち去ると、私は明日の犯人探しのために早く寝ることにした。
なんだか探偵になったようで、変にワクワクしてなかなか眠れなかった。
ようやく深い眠りについたのは、夜中の2時頃になってしまっていた。
明日が楽しみだった。