4月に入って妊娠5ヵ月に入り安定期に入ったHIRO。
ずっと悪阻で体調が良くは無かったのがだいぶ悪阻も落ち着いて久々にTETSUと友達とゲンとお腹の子で車で約2時間位の群馬にお出掛け。
ところが群馬に到着してHIROは腹痛。
悪阻が酷かったり心配性なうちらだから健診には普通の人より多く通ってたHIROだけど…お腹の赤ちゃんはいつも元気で張りもなく順調そのものっていつも言われて、安定期にも入ったから安心しすぎていたのかな。
元々、胃腸の弱いHIROにとっては耐えられる痛みだった。
約1時間お腹がずっと痛かった。
お腹を下したような痛みだった。
そして突然ジーパンの膝辺りまで一瞬で破水。
その時は自分の身に何が起きてるのか分からずただ寝ているTETSUを起こして事態を伝えて…そのまま救急車で群馬の病院に運ばれる。
意識はあるのに事態が理解出来ず…ただ救急隊員の方の言っている言葉では病院まで約30分掛かると。
HIROは妊娠17週。
この週数ではお腹の子供が出てきてしまっても助からない事。
言っている言葉はしっかり聞き取れるけど事態は理解出来ず…救急車の中でも腹痛におわれ今思うと救急車の中でHIROは我が子を産み出してしまって居たんだと思う。
破水当時は出てきたのは水と言うかきっと羊水で透明だったのが…その頃には血まみれで病院について耳鳴りに目眩が酷かったものの意識はしっかりあるが事態が理解出来ないまま注射に点滴に訳が分からぬまま処置されるが、きっと先生も救急隊員の方も我が子が亡くなった事を伝えて居たが余りに急な事で何が何だか理解出来ずに居たHIROはとにかく赤ちゃんを助けて欲しい一心だった。
TETSUが入って来て先生がTETSUに亡くなった我が子を見せTETSUが涙を流して居るのを見て、HIROは頭でやっと理解出来たのだろう。
その時はじめて涙が出た。
HIROはまだ我が子を一目も見ていない。
そのままHIROは病室に連れて行かれた。
余りしっかりした記憶がないが…TETSUと2人病室で我が子に対面。
男の子でしたと。
あんなに早く性別が知りたかったのに…こんな形で分かるなんて思わなかったけど…男の子だったらって決めてた名前『仁』と2人して口にした。
まだ5ヵ月の仁…小さな小さな体だけどうちらにとってどんなに小さくても産声をあげなくても我が子に変わりはなくて…可愛くて可愛くて仕方無い。
お腹の中に居た時はまだ胎動も分からなかったけど5ヵ月と言っても顔もしっかり分かるし手の指はパパ似、足はパパにもママにも似たしっかりした赤ちゃんで小さな小さな爪もしっかり分かって可愛くて可愛くてやりきれない気持ちに押し潰されそうだった。
知らない内に朝になり…現実はとても残酷でまだ悲しみと言うより現実をしっかり受け入れられないHIROは軽く空っぽになったお腹の感覚だけは今も忘れられない。
2人で沢山涙を流した。
ただただ訳も分からず涙が止まらなかった。
朝から我が子と3人で居る病室で…死産届けだ火葬だといろいろと難しい話ばかりされ、しっかりと頭に入ってこないが…仁はうちら2人の子供。
うちらはパパとママなんだからしっかりしなきゃと…しなきゃいけない事、これからすべき事を考える。
うちらは出掛けて来た先の群馬に居るが群馬で火葬になるか地元で火葬になるかと…あまり看護師さんも分からずいろいろ問い合わせたりと忙しかった。
地元で死産届けを出し火葬となると…HIROはまだ群馬の病院で入院中って事になると。
我が子とのお別れに立ち会わないなんて考えられず…無理を言って掛かり付けの産婦人科に転院させてもらう事にした。