※付き合ってる設定
夏鈴side
美羽は今日3期生と飲み会だって連絡があったから、先に寝るか、と寝室に向かおうとしたところだった。
ガチャガチャと騒がしい音が玄関から。
え、こわっ
と思ったのもつかの間、ドアの外で情けない美羽の声が
とても嫌な予感がする
「ぁれ~なんで~かりんさぁん~~~」
がちゃがちゃと続く音に鍵が壊れる気がしてきて、急いで開けようとしたら
ガチャ
バンッ
あ。あいた~なんて呑気な声と共に、ふにゃふにゃになった美羽。
にたぁっと笑ったかと思うと、私に向かって飛び付いてきた。
はずみで、後ろに倒れ込み、なんやもう美羽に押し倒されてるみたいな状況に。
「ちょ、みう!…っみう!」
「かりんさぁん~」
にたぁっとふにゃふにゃの美羽は、私の名前をふにゃふにゃに呼びながら、どこかしこにキスをしてくる。
かわいい。
可愛いのは確か。
でも、酒臭い。
あなた、未成年よね?
「みう、のんだの?」
「まちがってのんだの」
美羽は飲み物を一気に飲む癖がある
その癖で間違えて飲んだお酒も勢いよく飲んだのだろう
前にもこういうことがあった
美羽は炭酸ジュースで私は少し強めのお酒で私が席を外し帰ってきた時にはもう遅かった
あの時はもう大変だった、、、かわいすぎて
そこで美羽がお酒を飲むとダル絡みと甘えん坊になることを知った。普段とは違いすぎだからレアではあるが。
そしてこの子はこうなるとタチが悪い。
「ちょっと、みう!」
「なぁに~?んふふぁ、ちゅー!」
「んっ!んーーー!!もお、ちゅーじゃないよ!…可愛いなもー…」
「かわいいですかぁ~? みうのことしゃんとすきですか〜?かりんさぁん」
…いや好きだけどさ
ぐりぐり頭を押し付けてくる美羽はもうただの大型犬…
可愛いよ、可愛いんだけどね
「ちょっ、みう、分かった分かったから、呑みすぎたんちゃう?」
「ふふっ、かりんさーんぎゅーしてくださぁい」
「ぎゅー、ね、はい、ぎゅー」
「…ぎゅーしたくないんですか…ぜんぜん嬉しくなさそう…」
むーっと口をとがらせる可愛いやつめ…
美羽の頭を掴み、未だむーっと可愛らしく拗ねる美羽の口に、優しく口づけ、力が抜けたところにがっついてやった。
口内から伝わる、アルコール
酒のせいでいつもより少し高い美羽の体温
悩ましげに歪むまゆげ
閉じられた瞼に長い睫毛
シラフより積極的に追いかけてくる舌
追い立てる合間に聞こえる鼻に抜ける甘い声
未だに下手くそなタイミングで吸う息
抜群のタイミングでささやく夏鈴の名前
苦しくなったのか、うっすら目を開ける美羽
バチっと目があって、恥ずかしそうに目を泳がす
かぁわいい
最後にチュッとひとつキスして頭を離してやる
目の前の美羽は息を整えながら、この世のものとは思えないほど甘く笑い
「…かりんさん……すき……ふふ…」
「みぅ…っ~!」
目の前の天使は、破壊力抜群の言葉を残し、私の胸の上ですーっと眠りに落ちていった。
「…あくま…」
そうつぶやくも、塊はもぞもぞとし微かに口角をあげ、かりんさん…と私の名言うもんだから、やっぱり天使だと思う
可愛くて仕方ない、悪魔で天使な姫を横抱きでベッドに運ぶ。
もし成人してもかりん以外でお酒飲まないでよ
こんな可愛い姿誰にも見せたくない
美羽を抱き枕に、私も眠りについた。
end
何か月前に書いたやつ
最近、村山と夏鈴ちゃん絡みなくて寂しい